仲むつまじい両陛下の相合いビニール傘(c)朝日新聞社
仲むつまじい両陛下の相合いビニール傘(c)朝日新聞社

 4月21日に92歳を迎える英エリザベス女王。マゼンタピンクや鮮やかなスカイブルーやイエローの服を着こなすさまは、「色の魔術師」とも呼ばれている。

 日に1回は、雨に見舞われるといわれる土地柄だけに、傘もコーディネートの一部である。エリザベス女王が愛用するのは、透明のいわゆるビニール傘。といっても1本のお値段は約6500円。英国王室御用達のフルトン社による超高級ビニール傘だ。

 日本でフルトンの販売を手掛けるムーンバット社によれば、公務の際、視界を遮らないよう、そして市民たちが遠くからでも女王の姿が見えるよう、透明な傘を愛用しているという。さすがは現役ファッショニスタ。傘の縁が美しい花柄で彩られたものや、服の色と同色のものなど、その数は40本を超えると言われる。

「女王が服を仕立てる際には、生地のサンプルがフルトン社に送られます。傘も同じ色でコーディネートさせています」(ムーンバット社担当者)

 フルトン社の高級ビニール傘は、日本でも2年前からオンラインショップなどで販売されている。

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