女子アナ対決にも注目だ。NHKは紅白歌合戦の総合司会を務める桑子真帆アナを続けて抜擢し、フジテレビは“カトパン”こと加藤綾子アナを五輪キャスターに据えた。

「先日発表された『好きな女性アナウンサーランキング』で、カトパンは前年の2位から4位と順位を落とした一方で、桑子さんは10位から7位へとランクアップ。差が縮まってきています。アラサーの天然系女子アナ対決になると私は見ています」(碓井教授)

「桑子さんはポスト有働(由美子)としてNHKが力を入れているのがわかります。見映えもいいですし、手堅さの中に華があります。その安心感からおじさん層はチャンネルを合わせるのでは」(三杉氏)

 NHKは元フリースタイルスキー・モーグル選手だった上村愛子をキャスターに起用し、周囲を桑子アナや杉浦友紀アナなどで固める布陣。美女をそろえるだけにオジサンたちの興味を引くだろう。

 どの局が勝ち組になるのか。両氏ともに各局甲乙つけがたいとしながら、もし逆転があるとすれば、ある選手のキャスティングがカギを握るという。

「浅田真央さんをキャスターに持ってくることができれば勝ち組と言っていいでしょうね。各局が虎視眈々と狙っているはずです」(碓井氏)

「浅田さんはテレビに出ればみんなが見る。いまだ未定のTBSがキャスティングに成功すれば、一気に大逆転でしょう」(三杉氏)

 キャスターはあくまでオリンピックを盛り上げるサポート役。とはいえ、毎日見かけることになるのだから、キャスターの好みでチャンネルを選ぶのもアリかもしれない。
(本誌・秦正理)

※週刊朝日オンライン限定記事

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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