「オイルブームは、オーガニック好きな人から火がつきましたが、今は大手の外資系や国産化粧品ブランドからも続々とオイル製品が登場しています」(大出さん)

 最後に、食用オイルにも触れよう。

 美容の最前線の品がそろう伊勢丹新宿本店本館地下2階の「ビューティアポセカリー」。ココナツオイルブームのころは毎朝客が駆け込み、品ぞろえが追いつかなかったそうだ。バイヤーの岡部麻衣さんは「ココナツオイルは、汎用性が高いオイル。ブームが落ち着いた今も続ける人は、昔からその魅力を知る人です」という。

 ココナツオイル上級者は、その進化版であるMCTオイル(中鎖脂肪酸油)を使っているようだ。短時間でエネルギーになるのが特徴だ。

 これから、どんなオイルがブームになりそうか。岡部さんに聞いてみた。

「ヘンプオイルです。オメガ3、6、9のバランスに優れていて、和食にも、洋食にもよく合います」

 口に入れても、肌に塗ってもよい、奥深いオイル美容の魅力。オイルはキッチンにあるもの、という固定観念を捨て、オイルで美肌づくりをめざしませんか。

週刊朝日  2017年9月29日号