薬だけに頼るのではなく…加齢症状に効く漢方とは? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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薬だけに頼るのではなく…加齢症状に効く漢方とは?

年齢を重ねると、筋力や視力などが低下し、からだが虚弱化しやすくなる。そんなとき、東洋医学は何をしてくれるのか (※写真はイメージ)

年齢を重ねると、筋力や視力などが低下し、からだが虚弱化しやすくなる。そんなとき、東洋医学は何をしてくれるのか (※写真はイメージ)

 気虚の症状は息切れ、汗、めまい、食欲不振などで、その原因は火力の低下、消化力の低下、呼吸の低下、循環力の低下など。脾気虚に効果のある人参が入った四君子湯などで治療する。 血虚や気虚によって、のどやみぞおちのつかえ、胃液の逆流、胃の張りといった気滞症状が起こることもある。この場合、補血剤や補気剤と併せて、気滞症状を改善する半夏が入った半夏厚朴湯などを使用する。

 漢方薬だけに頼るのではなく、服用しながら運動や体操、筋力トレーニングなどで筋肉をつけることもポイントだ。すると筋肉の血液量が増え、元気なからだが取り戻せる。あくまで漢方薬で補うことで、本来持っているエネルギーの維持を目指す。

■東洋医学の考える「気血陰陽」とは
体内は「対流エネルギー(気)」「流動性物質(血)」「体内構成物(陰)」「火力(陽)」で構成されていると考えられている。加齢によるエネルギーの低下は血虚・気虚を引き起こすと同時に、「陰虚」「陽虚」を生み出す。

■陽虚の状態
火力(陽)が低下すると、流動性物質(血)に熱が伝わらず、からだを巡る対流エネルギー(気)の動きが小さくなる。そのため、寒がり、手足の冷え、顔面蒼白、チアノーゼ、夜間の尿量過多、泥状~水様便などの症状が起きる。

■陰虚の状態
血を含む体内構成物(陰)が不足している状態で火力(陽)が入ると、対流エネルギー(気)が煮詰まってしまい、顔面紅潮、のぼせ、寝汗、手のひらや足裏のほてり、口の渇き、動悸、不眠、便秘などの症状が起きる。

■からだを巡る血や気を改善する漢方薬
・四物湯(しもつとう)血液循環を改善し、体を温め、皮膚を潤す。
・四君子湯(しくんしとう)胃腸の働きや、水分の停滞を改善し、気を補う。
・芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)筋肉内に血を送り込んで、筋肉のけいれんを止める。
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)神経を鎮める。のどのつかえ、嚥下(えんげ)困難などを改善する。
・木防已湯(もくぼういとう)息苦しさや咳をともなう呼吸困難、浮腫、心臓性ぜんそくを改善する。

週刊朝日 2017年4月7日号より抜粋


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