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なぜ洋装から和服へ? 皇后さまの感動エピソードに学ぶ「アシスト力」

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週刊朝日#皇室

天皇陛下の心臓バイパス手術を境に、これまでの洋装から和装をされるようになった皇后陛下。その御心は? (※写真はイメージ)

天皇陛下の心臓バイパス手術を境に、これまでの洋装から和装をされるようになった皇后陛下。その御心は? (※写真はイメージ)

 皇后美智子さまは、10月20日に82歳の誕生日を迎えた。美智子さまが天皇陛下を支える場面には、人びとの心に刻まれる印象的な余話がある。たたずまい、お召し物、贈り物、そして和歌。選りすぐった10の場面から美智子さまの「アシスト力」を学ぶ。

 天皇陛下の「生前退位」を巡り、狂言回しがいるのではないか──。記者たちが躍起になって探し回っていた時期、まことしやかに流れた噂(うわさ)があった。

「一連の話は、皇后さまのご指示で動いていた」

 突拍子もない話ではあるが、裏を返せば美智子さまの人並み外れた能力と存在感ゆえの流言飛語とも受け取れる。

 その後、月刊「文藝春秋」が、天皇陛下が初めて「生前退位」の意思を伝えた2010年の参与会議の内幕を“スクープ”し、「皇后は退位に反対した」と報じた。

 しかし、この点について同会議に参加したある参与は否定した。

「自分が記憶する限り、皇后さまが反対の意思を示したことはなかった」

 そして語気を強めて言葉を継いだ。

「皇后さまは、どのようにすれば陛下のご意思を実現できるか、をつねに考えておられる方です」

 美智子さまが世に印象的なエピソードを残すとき、それは陛下を支えようと行動する場面でもある。

◆陛下を信じ、支える
 元宮内庁職員の山下晋司氏はここ数年のなかで、忘れられない美智子さまの姿があるという。

 15年8月の全国戦没者追悼式で、陛下は黙祷を飛び越えてお言葉を述べようとした。

「隣の皇后陛下は、陛下のお間違いにすぐ気づかれたはず。しかし、皇后陛下は微動だにされない。陛下の状況がどうであろうと、すべてを受け入れる。そのお覚悟にブレがないのです」(山下氏)

◆洋装から和服へ
 12年、陛下は心臓のバイパス手術を受け、退院1週間後に開催された東日本大震災から1年の追悼式に、両陛下そろって出席した。これまで洋装の喪服を着用していた美智子さまは、和装の喪服へ変えた。「陛下がバランスを崩したときに、お側(そば)にいる自分が支えるには、パンプスではなく草履のほうが動きやすい」とのお考えからだ。

◆陛下のお側に小さな祠(ほこら)を
 まるで2羽の鳥が互いに羽を寄せ合うよう──。以前、宮内庁関係者が両陛下をこう表現した。


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