大リーグ・マーリンズのイチロー(42)が6月15日(日本時間16日)、日米通算4257安打を放ち、ピート・ローズの大リーグ最多安打記録を抜いた。
「ここ(ローズの記録)に目標を設定していなかったので、実はそんなに大きなことという感じは全くしないんですけどね」
試合後の記者会見では、いつもの涼しげなイチロー節が放たれた。
ただ、周囲のまなざしは少し違う。
「口ではあんなことを言っているが、意識していたでしょう」と目を細めるのは、元オリックス打撃コーチの河村健一郎さん(68)。イチローとともに「振り子打法」を考案し、「育ての親」ともいわれる人物だ。
河村さんは続ける。
「彼は数字にこだわる選手。日本でデビューするときに、200本打てと言って送り出した。この世界は数字だから、こだわるんだぞってね。今は大人ぶっていますが、あいつ独特の言い回しですよね」