ハチミツ香る衝撃の味 ブドウの“底力”宿る北海道の白ワイン 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ハチミツ香る衝撃の味 ブドウの“底力”宿る北海道の白ワイン

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週刊朝日
除草剤や化学肥料を使わずに…(※イメージ)

除草剤や化学肥料を使わずに…(※イメージ)

 フード&ワインジャーナリストの鹿取(かとり)みゆきさんが、日本ワインを紹介する。今回は、北海道三笠市の「タプ・コプ ブラン 2014(白)」。

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 類いまれな芳しい香りと余韻に広がるハチミツの風味。KONDOヴィンヤードの「タプ・コプ ブラン」に出会えば、誰もが衝撃を感じるに違いない。

 このワインは北海道三笠市にある急斜面の畑のブドウで造られた。もともと15年間も耕作放棄地だった土地で、あたりは一面森だった。2007年、近藤良介さんはブルドーザーを使って、その木々を一本一本倒し、森を畑に変えた。けれども、落ち葉や昆虫の死骸などが折り重なって、長い年月をかけてできあがった森の土は、極力残すことに決めた。

「さまざまな微生物が活動している混沌とした土壌のほうが、ブドウも生きる力を発揮できるだろう」と思ったからだ。除草剤も化学肥料も使わない。化学農薬も極力やめている。当初25種類だった畑に生える雑草は、今では、50種類以上になった。

 ソーヴィニヨン・ブランの常識を超え、陶然とさせられるこのワインには、ブドウと畑の底力が宿っているに違いない。

(監修・文/鹿取みゆき)

週刊朝日  2016年4月1日号


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