真打になると「師匠」は東京のルール? 落語家・春風亭一之輔が悩み吐露 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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真打になると「師匠」は東京のルール? 落語家・春風亭一之輔が悩み吐露

連載「ああ、それ私よく知ってます。」

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落語界の「師匠」という敬称の難しさとは…(※イメージ)

落語界の「師匠」という敬称の難しさとは…(※イメージ)

 落語家・春風亭一之輔氏の週刊朝日コラム「ああ、それ私よく知ってます。」。落語界の「師匠」という敬称の難しさについて語る。

*  *  *
 東京の落語家は、真打に昇進すると「師匠」という敬称をつけて呼ばれるようになる。だから一応、私も一之輔「師匠」と呼ばれている。

 最初はちょっと居心地が悪かったが、「これは東京の噺家のルールで、呼ぶ方は別に敬ったり尊んでなくてもそう呼ぶのだ」と思ったら気が楽になった。

 極端な話、「一之輔師匠。悪いんだけどそこのジャケット取ってくんねえか?」なんてことがあるのだ。なんだかなぁ。

 一方、上方落語界は真打制度が存在しない。その点ではちょっとめんどくさいらしい。言葉は悪いが、売れたもん勝ちみたいなところがあるからか、外部から見れば明らかに「師匠」と呼ぶべき売れっ子も、仲間内からは「まだそれには早い!」と思われてたりする、らしい。

 落語界の外の人で「師匠」と呼んでくれる人も多いが、私の個人的な意見としては一之輔「さん」で全く問題ない。「師匠」となるとなんか響きが堅苦しくなるし、付き合いの幅が狭くなるような気がしていけない。

「一之輔師匠にはここで満面の笑みで川にダイブして頂けますか? その折、師匠には全裸でお願いしたいのですが? 師匠、何卒ご了承くださいませ!」

 ……なんて仕事の打ち合わせは「師匠」だとしづらい。そういう仕事がしたいわけではないが、一つの例として。

 後輩は、入門した時点で既に真打の先輩を「師匠」と呼び、真打未満の先輩は「あにさん」か「ねえさん」と呼ぶ。この「あにさん」や「ねえさん」が真打に昇進した時、「師匠」に切り替わるのだ。


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