「母は寝たきり、父は愛人を…」慰謝料請求はできる? 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「母は寝たきり、父は愛人を…」慰謝料請求はできる?

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週刊朝日

 年齢関係なく起きる男女トラブル。それが両親のものだとしたら子供としてはなおさら円満に解決したいもの。法律相談サイト「弁護士ドットコム」の元榮太一郎代表が寄せられる法律相談から事例を挙げ、アドバイスを送る。

【相談内容】
 転んで骨折してから寝たきりになった母を引き取り、介護をしています。しかし、どうやら母の留守中に、父親が女性を実家に連れ込んでいるようです。この女性は水商売をしているらしく、父は店の客のようです。

 父は85歳。母が留守で寂しいのはわかりますが、一生懸命リハビリに励み、実家へ帰れる日を心待ちにしている母を見ると、父の行為に憤りを感じます。この女性を訴えることや、父が女性に金銭を渡すのを防ぐことはできないでしょうか。

【回答】
 もしも父親と女性との間に不貞行為があれば、慰謝料を請求することは可能です。しかし、それがなければ、訴えることは難しいでしょう。

 水商売の女性に入れ込んでいて、その女性に金銭を渡しているからといって、それだけで慰謝料を請求することはできません。基本的に、性的関係がなければ、違法とはならないと考えられているのです。

 ただし、例えば、女性と実家やホテルで1泊した写真などがあれば、不貞行為があったことの有力な証拠となります。一方、単に実家を訪れただけで宿泊せずに帰ったということであれば、不貞行為についての証拠としては不十分でしょう。これらの証拠を得るために、調査会社の探偵に調査をお願いするというのもいいかもしれません。

 次に、父親が女性に金銭を渡していたとしても、父が自分から渡しているのであれば、これを強制的に阻止するということは難しいでしょう。もし両親が離婚するとなった場合に、このような浪費を財産分与の一部として考慮することは考えられます。しかし、今の段階では、父親が自らの意思で渡しているとすれば、これをやめさせることはできないといえます。

週刊朝日 2015年2月27日号


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