「ペットボトル症候群」で知らないうちに糖尿病に 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「ペットボトル症候群」で知らないうちに糖尿病に

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ライター・小久保よしの週刊朝日#病気#食

 糖尿病治療は、ここ10年で飛躍的な進化を遂げている。国内には多くの罹患(りかん)者がいるといわれているが、治療に対する抵抗などから、早期段階で病院へ行き治療を受ける人は少ないようだ。病気の進行を防ぐためにも、正しい知識を身につけたい。

 東京都に住む会社員の山本宏志さん(仮名・51歳)は、健康診断で血糖値が高いことを指摘された。太り気味ではあったが自覚症状はなく、病歴もない。念のため東京医科大学病院へ足を運び検査をしたところ、血糖値は380ミリグラム/デシリットルだということが判明した。正常値は、空腹時血糖が70~110ミリグラム/デシリットル、食後でも血糖は140ミリグラム/デシリットル未満である。

 山本さんを担当した、同病院の糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授、小田原雅人(おだわら・まさと)医師は次のように語る。

「ここ数年で激増しているのが、ソフトドリンクの大量飲用による糖尿病の発症や悪化です。俗に『ペットボトル症候群』ともいわれています。清涼飲料水は大量の糖分が含まれていますが、冷たさのため甘みをあまり感じず、知らず知らずのうちに過剰摂取してしまいます。水分補給は大切ですが、糖分を含むものを必要以上に摂取しないことです。最近、高血糖による昏睡(こんすい)状態で病院へ運ばれる人も出てきているのです」

 診断時に聞いてみると、山本さんは清涼飲料水を好み、毎日欠かさず飲んでいたという。小田原医師は、この「ペットボトル症候群」の増加を憂えている。

 現在、国内の糖尿病患者は約890万人、予備軍を含めると約2210万人といわれている。

週刊朝日 2012年11月2日号


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