ちなみに、暗黙の"序列"は日本代表のバスの座席にもあるのだとか。座席の最後列はかつて"キング"こと三浦知良の定位置。現在では本田、長谷部誠(28)、川島永嗣(29)の3人が座りその一つ前が、香川、長友佑都(26)、中村憲剛(31)。香川は23歳という若さの割に、かなり"格上"扱いだという。そんな自負も、"呼び捨て"の背景にあったのだろうか。

 一方の本田は、もっと明け透けだ。香川のマンU移籍が発表されると、「ライバルとして、自分もビッグクラブにふさわしい選手だと自覚している」と発言。「半年で出るつもりだった」というロシアのクラブに2年以上とどまっていることへの焦りもあるのだろう。"エース争い"は、これから本格化しそうだ。

※週刊朝日 2012年9月28日号