サッカー日本代表ザック・ジャパンは9月11日、埼玉スタジアムであったW杯アジア最終予選でイラクを1対0で破り、本大会出場に向け前進した。しかし、そこにマンチェスター・ユナイテッド(以下マンU)で活躍中の香川真司(23)の姿はなかった。腰痛でベンチ入りメンバーからも外れていたのである。
イラク戦直前の合宿中、こんなことがあったという。
「記者が香川を囲んで取材しているとき、本田のことを『ケイスケ』と呼び捨てにした場面があって、あれっ、と思いました。前は『ケイスケ君』と言ってたし、意識しているかどうかは別にして、何か心境の変化があるんだろうな、とは思いましたね」(ベテランのサッカー記者)
いまのサッカー界には、年上を"君づけ"する文化が一部にある。余裕のないプレー中は呼び捨てになるというが、普段はもちろん体育会系の"序列"がある。香川が3歳上の本田を呼び捨てにしたことには、複数の記者が多少の違和感を持ったという。