【リオ五輪】手倉森J、決勝T進出ならず…指揮官は“ブツ切れ”強化態勢に苦言も
リオ五輪で決勝トーナメント進出を目指すU-23日本代表は8月10日(現地時間)、ブラジル・サルバドールでU-23スウェーデン代表と対戦し、1-0で今大会初勝利を飾った。だが、同じグループのナイジェリア対コロンビア戦で、コロンビアが2-0で勝利したため、惜しくも日本の決勝トーナメント進出はならなかった。 日本のスタメンは、コロンビア戦に先発した左DFの藤春廣輝から亀川諒史、ボランチの井手口陽介から大島僚太、右MFの矢島慎也から南野拓実にそれぞれ代えて起用した。お互いに4-4-2の布陣から、DFラインとMFラインの2列がブロックを作って守る、まったく似たようなスタイル。失点しないよう守備に比重を置いたことで、前半はミラーゲームの様相を呈した。これといった盛り上がりを欠いたまま前半戦の45分間が終わる。この時点で、コロンビアは先制点を奪い、前半を終えていた。コロンビアが勝てば、仮に日本が勝利してもグループリーグ敗退が決まってしまう状況だった。 日本はなんとしても勝ち点3を奪って、コロンビアと対戦するナイジェリアの奮起に期待するしかない。手倉森誠監督は後半12分に動く。動きにキレを欠く南野に代えて矢島を投入する。この交代で日本の攻撃はスピードアップした。さらに、その4分後、浅野拓磨に代えて鈴木武蔵を投入すると、18分には左CKから遠藤航のヘディングシュートのこぼれ球に、鈴木が至近距離からシュートを放った。これは相手GKにブロックされたが、日本の攻撃にフィニッシュへと至るリズムが生まれた。 キープ力がある鈴木を投入したことで、矢島が右サイドからダイアゴナルにゴール前へと顔を出す機会が増える。そして20分、左サイドで亀川のタテパスを鈴木が落とすと、それまでパサーに徹していた大島がドリブルで左サイドを崩してラストパス。ニアに飛び込んだ矢島が右足で待望の先制点を決めた。だが、この時すでにコロンビアは2点目を奪いナイジェリアの戦意を喪失させたのだった。
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8/11