イビチャ・オシム氏が選ぶ日本代表のキープレイヤー5人
前回の覇者スペインがオランダに大敗するなど、早くも波乱の大会を予感させるサッカーのワールドカップ・ブラジル大会。大会3日目にはいよいよ日本代表が登場し、大事な初戦をコートジボワール相手に戦います。 ザッケローニ監督は既に先発メンバーは決まっていると明言。日本代表を率いて4年となるザック監督が、ワールドカップの初戦を戦う選手として最高の11人が選ばれることとなるでしょう。そんな現代表の基本を構築し、今でも変わらぬ愛情で日本代表を見守っている人物がいます。病に倒れ、志半ばで日本代表監督から離れてしまったイビチャ・オシム氏です。 オシム氏は、今の日本代表においてキープレイヤーが5人いると、自著『信じよ! 日本が世界一になるために必要なこと』の中で語っています。まずは、長谷部、遠藤、今野の3人。彼らは前回のワールドカップにも参加しており、経験の多い選手たちですが、オシム氏は彼らをキープレイヤーに挙げている理由を以下のように語っています。 ■長谷部誠 ドイツリーグで経験を積み上げている長谷部。オシム氏はそこで試合をスムーズに運ぶという難しい役割を担ったと分析。 「タイミング、理由、場所を知らなければ、試合をスムーズに運ぶことはできない。長谷部はそれを知っている。だから重要なのだ」(同書より) ■遠藤保仁 オシム氏がインテリジェントなプレイヤーとして評価する遠藤については、「コレクティブにプレーができて、ボールを持った時は素晴らしい。彼はチームのパトロン(ゲームリーダー)として、ゲームを構築できる判断力を持っている」と語ります。 ■今野泰幸 最近、調子を落としていると報道されている今野ですが、オシム氏の信頼は厚いよう。 「今野は、中央のディフェンダーとしてプレーでき、守備的ミッドフィルダーにもなれる。1対1にも強い。いわば、ポリバレントな選手だ」と評価し、その必要性を同書で訴えています。 一方、残りの2人には本田圭佑と岡崎慎司を挙げています。
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