一冊の本

1月号ライター・編集者 速水健朗 Hayamizu Kenro食で読み解く政治思想
1月号ライター・編集者 速水健朗 Hayamizu Kenro食で読み解く政治思想
政治について語ることとはどういうことか。党の分裂がどうの、不正資金がどうの、小沢が――猪瀬が――江田が――という些末な雑事を考えることではなく、これから何を食べるのかを考えることのほうが、よっぽど政治について考えることになるのではないか。それが、この本のスタート地点です。
著者から 1/6
12月号朝日新聞記者 牧村健一郎 Makimura Kenichiro世界的なスケールの一匹狼
12月号朝日新聞記者 牧村健一郎 Makimura Kenichiro世界的なスケールの一匹狼
高碕達之助という男に興味を持ったのは、4、5年前、「朝日新聞」夕刊の連載「検証・昭和報道」のチームに入って、昭和史を学び直していたときだった。
著者から 12/9
12月号編集者・書評家 松田哲夫 Mtsuda Tetsuo恋するがごとくに
12月号編集者・書評家 松田哲夫 Mtsuda Tetsuo恋するがごとくに
この本の魅力は、まずその語り口のおもしろさにある。それは「話芸」といった格式張ったものではなく、「話術」といった実務的なものでもない。自然体で融通無碍に、話すことを純粋に楽しんでいる。だから、ぼくたち聞き手には、音楽のように心地良い。造語してみれば「話楽」とでもいったところか。
最初の読者から 12/9
12月号文芸評論家 菊池仁 Kikuchi Megumi奇想天外な着想と、波瀾万丈の物語を予感させる
12月号文芸評論家 菊池仁 Kikuchi Megumi奇想天外な着想と、波瀾万丈の物語を予感させる
本書は時代小説の新しい書き手の登龍門として、年々評価を高めつつある朝日時代小説大賞第五回受賞作である。
最初の読者から 12/9
11月号文芸評論家 野崎六助 Nozaki Rokusuke-東西文明の衝突と明治冒険譚-
11月号文芸評論家 野崎六助 Nozaki Rokusuke-東西文明の衝突と明治冒険譚-
明治が遠くなるにつれ、時代小説の鉱脈としての価値も高まってくるようだ。本書の主人公たるイザベラ・バードと伊藤鶴吉の冒険コンビも、その有力な素材にちがいない。明治11年、イギリスの旅行家バードは47歳で日本の地に渡り、20歳の通訳伊藤を従えて、東北から北海道を縦断するハードな旅程を敢行した。その旅行記『日本奥地紀行』は、数種の翻訳によって、長く読み継がれている。
最初の読者から 11/7
11月号書評家 土屋敦 Tsuchiya Atsushi-小説だからこそ書けた「がん」という病-
11月号書評家 土屋敦 Tsuchiya Atsushi-小説だからこそ書けた「がん」という病-
「残念ですが、もうこれ以上、治療の余地はありません」
最初の読者から 11/7
11月号文芸評論家 西上心太 Nishigami Shinta-《逆風》の時代にふさわしい物語-
11月号文芸評論家 西上心太 Nishigami Shinta-《逆風》の時代にふさわしい物語-
順風満帆の時ではなく、逆風にさらされた時にこそ人間の真価は発揮される。流れに棹さすことは容易だが、逆境に抗い立ち向かうことには肉体的にも精神的にも大きなパワーが必要となる。仁志耕一郎は、《逆風》の男たちを好んで描く作家なのではないだろうか。
最初の読者から 11/7
11月号哲学者 國分功一郎 Kokubun Koichiro-哲学は人生論でなければならない-
11月号哲学者 國分功一郎 Kokubun Koichiro-哲学は人生論でなければならない-
今度、人生相談の本を出版することになった。2012年9月から2013年5月まで、宇野常寛さんが編集されている週刊のメールマガジン「メルマガ・プラネッツ」で連載していたものをまとめた本である。
著者から 11/7
11月号朝日新聞瀋陽支局長 石田耕一郎 Ishida Koichiro-証言と事実で伝える等身大の中国共産党-
11月号朝日新聞瀋陽支局長 石田耕一郎 Ishida Koichiro-証言と事実で伝える等身大の中国共産党-
携帯電話から聞こえた声からは、柔らかな口調の中に、困惑や怒り、懇願が感じられた。中国共産党をテーマにした朝日新聞の長期連載「紅(くれない)の党」最終編の開始を2日後に控えた6月21日、中国東北地方の政府職員から私にかかってきた電話だ。
著者から 11/7
11月号朝日新聞記者 上林 格 Kamibayashi Satoru-世代を超えて愛される理由-
11月号朝日新聞記者 上林 格 Kamibayashi Satoru-世代を超えて愛される理由-
拙著に収められた50本のコラムは、ビートルズの行動や関係する出来事を日付単位で綴ったものだ。出典は朝日新聞デジタルサイト「どらく」に足かけ7年更新を続けた同名の連載コラム。曲作りを中心テーマにした49本を選び、新たにジョージの誕生日をお題にした書き下ろし一本を加えた。
著者から 11/7
11月号哲学者 小川仁志 Ogawa Hitoshi-なぜ日本はかくもしたたかで、かくもしなやかなのか?-
11月号哲学者 小川仁志 Ogawa Hitoshi-なぜ日本はかくもしたたかで、かくもしなやかなのか?-
3・11の後、それでもこの国で生きて行かなければならない私たちは、一致団結して助け合うという道を選びました。奇しくもそれが、改めて日本の素晴らしさを見直すきっかけとなったのです。2013年現在、まだ震災の傷は癒えませんが、東京オリンピックも決まり、日本は着実に復興への歩みを進めています。はたしてこの強さはどこから来るのか?
著者から 11/7
10月号スポーツジャーナリスト 永井洋一 Nagai Yoichi-スポーツ界の「当たり前」を疑え-
10月号スポーツジャーナリスト 永井洋一 Nagai Yoichi-スポーツ界の「当たり前」を疑え-
少年スポーツ ダメな大人が子供をつぶす!(朝日新書より9月13日発売)
著者から 10/2
この話題を考える
大谷翔平 その先へ

大谷翔平 その先へ

米プロスポーツ史上最高額での契約でロサンゼルス・ドジャースへ入団。米野球界初となるホームラン50本、50盗塁の「50-50」達成。そしてワールドシリーズ優勝。今季まさに頂点を極めた大谷翔平が次に見据えるものは――。AERAとAERAdot.はAERA増刊「大谷翔平2024完全版 ワールドシリーズ頂点への道」[特別報道記録集](11月7日発売)やAERA 2024年11月18日号(11月11日発売)で大谷翔平を特集しています。

大谷翔平2024
アメリカ大統領選挙2024

アメリカ大統領選挙2024

共和党のトランプ前大統領(78)と民主党のハリス副大統領(60)が激突した米大統領選。現地時間11月5日に投開票が行われ、トランプ氏が勝利宣言した。2024年夏の「確トラ」ムードからハリス氏の登場など、これまでの大統領選の動きを振り返り、今後アメリカはどこへゆくのか、日本、世界はどうなっていくのかを特集します。

米大統領選2024
本にひたる

本にひたる

暑かった夏が過ぎ、ようやく涼しくなってきました。木々が色づき深まる秋。本を手にしたくなる季節の到来です。AERA11月11日号は、読書好きの著名人がおすすめする「この秋読みたい本」を一挙に紹介するほか、ノーベル文学賞を受賞した韓国のハン・ガンさんら「海を渡る女性作家たち」を追った記事、本のタイトルをめぐる物語まで“読書の秋#にぴったりな企画が盛りだくさんな1冊です。

自分を創る本
10月号アートディレクター 寄藤文平 Yorifuji Bunpei-〆切を守れない人間が作ったスケジュール帳-
10月号アートディレクター 寄藤文平 Yorifuji Bunpei-〆切を守れない人間が作ったスケジュール帳-
yPad 4 (朝日新聞出版より好評発売中)
著者から 10/2
9月号ときわ書房本店 宇田川拓也 Udagawa Takuya-渾身の黒き警(いまし)め-
9月号ときわ書房本店 宇田川拓也 Udagawa Takuya-渾身の黒き警(いまし)め-
グラスに注いだウィスキーに、水を一滴――。すると凝縮されていた香りが開き、豊かな味わいをよりクリアに深く感じることができる。たった一滴の水が、複雑な風味を整え、秘められていた芳醇さを引き出してみせる。初めて試した際、その大いなる効能に驚いたものである。
最初の読者から 9/4
9月号書評家 東えりかAzuma Erika-安全靴の女-
9月号書評家 東えりかAzuma Erika-安全靴の女-
猛暑のお盆の入りの日、私は戸越銀座の駅に降り立った。私の最寄り駅からわずか二〇分だというのに、ここに来るのは初めてだ。五反田から二駅、その昔、歌にも歌われた“池上線”の駅は、ずいぶん近代化されたとはいえ、ちょっと大きな路面電車の停車場ぐらい。踏切前に立つと、前にも後ろにも長い商店街が続いている。東京一長い商店街はこれか、としばし眺めていた。
最初の読者から 9/4
9月号リナックスカフェ社長、文筆家 平川克美 Hirakawa Katsumi- 「健康」か「病気」かの二元論を超えた現場報告-
9月号リナックスカフェ社長、文筆家 平川克美 Hirakawa Katsumi- 「健康」か「病気」かの二元論を超えた現場報告-
私事になるが、数年前に母親と父親を相次いで亡くした。本書を読んでいて、まず頭に浮かんだのはそのときの、ふとした光景である。
最初の読者から 9/4
9月号作家・演出家 松尾スズキ Matsuo Suzuki -買って欲しい本がある-
9月号作家・演出家 松尾スズキ Matsuo Suzuki -買って欲しい本がある-
人生に座右の銘はいらない (朝日新聞出版より好評発売中)
著者から 9/3
8月号社会学者 上野千鶴子 Ueno Chizuko -電車の中で読まないように!-
8月号社会学者 上野千鶴子 Ueno Chizuko -電車の中で読まないように!-
身の上相談にはふたつのタイプがある。ひとつは日本でいちばん老舗の身の上相談欄、読売新聞の「人生案内」。1914年から1世紀近く続いているこのコラムは、相談内容や回答者の人選、回答のしかたそのものが、世相の変遷を知るための研究資料となる。もうひとつは、かつて朝日新聞が1984年から95年まで11年間にわたって連載した故中島らもさんの「明るい悩み相談室」。関西のお笑い構成作家、中島らもというぶっとんだ奇人変人を回答者に起用して、かれのパフォーマンスを芸にして楽しもうという趣旨のものだった。オチのない話はオチつかない、という大阪カルチャーにぴったりのこの話芸は、朝日新聞大阪版から始まって、やがて全国版に登場するようになった。わたしが回答者のひとりを務めている朝日新聞土曜版の「悩みのるつぼ」は、その中間、というところだろうか。
最初の読者から 8/30
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