今年は3月にWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開催されるが、そこも“見本市”となるはずだ。NPB所属の侍ジャパン選手にとっては自らを売り込む大チャンス、全力でプレーする姿が見られるだろう。

「日本のためにプレーするのは当然だが、活躍してMLBスカウトの目に止まれば、米国行きの足がかりになる。仮にシーズン中で結果を残せなくともインパクトは大きい。MLB所属選手がケガを恐れWBC参加を躊躇するのとは真逆です」(在米スポーツライター)

 最近は野手がメジャーで苦戦することが目立つが、吉田の契約を見ても、トッププレイヤーであれば投資を惜しまない姿勢があるのは明確だ。既にメジャーに移籍している鈴木誠也(カブス)などとともに、吉田が今季活躍することがあれば、さらに移籍市場で日本人選手の価値は上がるだろう。投手の松井、今永、高橋に加え、今シーズンのオフには日本人選手の多くが米国に活躍の場を求めるかもしれない。