「先生の目を見て授業を聞く人って意外といないんですよ」と廣津留さん(撮影/吉松伸太郎)
「先生の目を見て授業を聞く人って意外といないんですよ」と廣津留さん(撮影/吉松伸太郎)

Q. 学生時代、苦手な科目はありましたか? 苦手科目の勉強法を教えてください。

A. 化学や数学はすごく苦手でした。化学ではテストでひどい点を取ったこともあります。ハーバード大学では最初に応用数学を専攻したんですが、高校の数学の先生からは「応用数学をやるなんて、急にどうした?」と、今でも笑いのネタにされるくらいの成績でした。

 苦手科目こそ、積極的に質問することが大事だと思います。そうすると先生とも仲良くなれるし、仲良くなるとより質問もしやすくなったり、先生を失望させたくないから勉強のモチベーションも上がったりと、良いこと尽くしかなと。それと、先生の目を見て授業を聞くこともおすすめです。先生が伝えたいことが頭の中にしっかりと入ってきます。面白いことに、まわりのクラスメイトを見渡しても、先生の目を見て授業を聞いている人は意外といないんですよ。

 先生も人間なので、質問をしたりうなずいたり、しっかり目を見て授業を聞いたりする姿を見て、この子はただできないわけじゃなくて、頑張っているけどできないんだとわかってくれます。テストの点数が悪くても、ちょっと大目に見てくれるかもしれません(笑)。学ぶ姿勢を評価したくなるんですよね。私も今、大学で教える立場になってその気持ちがとてもよくわかるようになりました。

構成/岩本恵美 衣装協力/BEAMS

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