NHK紅白歌合戦の出演交渉は本当にギリギリまでやるそうです。前回、中森明菜さんが紅白歌合戦に出演した時もギリギリまで交渉した結果、海外のスタジオからという条件でなんとか出演となりました。解散を発表した年のSMAPが紅白に出るか出ないかのときもギリギリまで出演交渉をして、結果的には出演とならなかった。だから、中森明菜の出演が100%無理とはいえないのですが、期待をあおるわけではなく現状厳しいけど大晦日まで目が離せないとはいえます」(三杉武さん)

 もし、中森明菜が出場するとなったら、ファンはどんな中森明菜を見たいのだろうか。「中森明菜さんみたいになりたい!」と歌手を志したシンガー・Kayaさんに聞いてみた。

「2010年10月に帯状疱疹になって療養されて、そこから4年3カ月ぶりに出てきてくれたのが、14年の紅白歌合戦だったので、どんな感じでステージに上がるのかなと思っていました。『DESIRE -情熱-』でくるのかな『ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕』でくるのかなとか、どの曲かなとみんなで予想してワクワクしていました。それで、当日、お歌いになったのが『Rojo -Tierra-』という浅倉大介さん制作の新曲だったんです。それには、私、しびれまして……ここで新曲をぶつけてきたなんて! 私はビジュアル系バンド出身なので、その選曲にロック魂を感じたというか、とにかく、やはり変わらずご自分の美学を貫いてらっしゃるところが最高にカッコイイ! と思いました」(Kayaさん)

 昨日のことのように鮮明に、そして、嬉しそうに中森明菜を語るKayaさんだが、今年の紅白歌合戦で聞きたい曲を聞くと迷わず『難破船』と答える。

『難破船』のジャケット/ファン私物/撮影・工藤隆太郎
『難破船』のジャケット/ファン私物/撮影・工藤隆太郎

「前回の出場のとき新曲を歌ったように、攻めていただけるのでもいいですが、やはり、名曲中の名曲『難破船』は聞いてみたいです。リリースした1987年、涙を流しながら歌っていたあの『難破船』が、2022年にいまの明菜さんが歌ったら、壮大な『難破船』になるのでは? と妄想しています」(Kayaさん)

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来年はさらに期待がふくらむ、そのワケは?