中森明菜
中森明菜

 12月31日に放送される「第73回紅白歌合戦」。11月に発表された出場者以外に、毎年恒例になりつつあるのが「サプライズ」や「特別枠」といわれる後出しで公表されるアーティストたちだ。

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 昨年は12月24日に藤井風が発表になったり、今年は、18日に桑田佳祐率いる同級生バンド「桑田佳祐 feat.佐野元春、世良公則、Char、野口五郎」、23日に安全地帯の出場が報じられた。6月に「伝説のコンサート中森明菜 スペシャル・ライブ1989 リマスター版』」(NHK総合)が放送され話題になった中森明菜は「サプライズ」で、その名前が報じられる日は来るのだろうか――。

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 今年の紅白歌合戦に中森明菜は出るのか、出ないのか――中森明菜を語る前に、芸能評論家の三杉武さんは、後から発表される出場者にはNHKの「事情」が垣間見えると分析する。

「昨年の『第72回紅白歌合戦』は過去最低視聴率を更新してしまいました。テーマを『colorful~カラフル~』として多様性に訴えかけ、紅組司会、白組司会を取っ払い新しいことに取り組んでいました。しかし、結果は平均視聴率34.3%と史上最低だったので、今年は勝負をかけていると思うんですよ。昨年は、人気のある裏番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)がなかったのに、数字が取れなかった」(三杉さん)

 視聴率という数字は揺るがない厳しい現実だが、それ以外にもNHKそのものにも逆風が吹いているという。

「今年の5月には『紅白打ち切り』の報道が出て、NHKの会長が定例会見で否定をしたり、夏の参院選でNHK党が議席を獲得したりと、紅白やNHKに様々な逆風がある。だからこそ今年の紅白歌合戦は視聴率をとりたいというか、視聴者を納得させるものを制作したいでしょう」(三杉さん)

 そこで出てくるのが放送日の31日近くになってから公表される出演者たちだが「NHKの事情もあって出演者を小出しにしているのだと思いますが、やけに小出しにやってきますね(笑)」と、三杉さんがいうようにギリギリまで発表がありそうだ。まだ、発表の声を聞かない中森明菜はどうなのだろう。

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大晦日まで目が離せない