フィギュア人気を支える“かなだいペア”
フィギュア人気を支える“かなだいペア”

 今や日本でポピュラーなスポーツの1つとなったフィギュアスケート。これまで女子では安藤美姫、浅田真央、男子では織田信成、高橋大輔など多くのスター選手が生まれ、競技の歴史を彩ってきたが、やはり一躍フィギュアスケートを人気スポーツの地位までに押し上げたのは羽生結弦であるのは間違いないだろう。

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 ソチ五輪と平昌五輪での連覇をはじめ、強さとともに記憶に残るドラマを幾度となく生み出し、男子フィギュアスケート界に長らく君臨。また、記憶に残るコメントを多く残すなど、世間での注目度は他スポーツのアスリートと比べても抜群だった。

「技術、表現力が素晴らしいのは言うまでもない。フィギュアを心底愛していて、上達のために全てを捧げてきた。その姿勢は求道者と呼ぶに相応しい。負傷しても最後まで演技を続ける芯の強さもあった。細身で一見、弱々しさすら感じさせるルックスとのギャップにはいつも驚かされた。尊敬しかない」(日本スケート連盟関係者)

「スケートファンのみならず、日本中を虜にした。困難を乗り越えてフィギュアに没頭する姿は、多くのことを感じさせてくれる。結果がどうであれ演技後は爽やかな様子でライバルと健闘を讃えあう姿も素晴らしかった。映画やドラマのような出来事を、実際に氷の上で見せ続けてくれた」(在京テレビ局スポーツ担当)

 その羽生も今年の2月に開催された北京五輪を最後にプロスケーターに転向。これからはアイスショー出演などを中心に注目を浴びることは間違いないが、“羽生なき”アマチュア競技のフィギュアは人気低迷も危惧されている。

「(羽生の)プロ転向で今まで満席になっていた国内競技会に空席が目立つようになった。逆に羽生が出場するアイスショーはチケット争奪戦が凄まじい。会場となった青森県八戸市の宿泊施設が便乗値上げしたのも話題となった。スポンサー絡みでも広告出稿先を羽生関連のアイスショーへ鞍替えする企業が出始めるほどです」(大手広告代理店関係者)

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“フィギュア人気”を支えるのは?