「大人の学び直し」リカレント教育に国も支援 社会で働き始めてから専門的な学びが必要に

大学院

2022/07/20 07:00

※写真はイメージです(写真/Getty Images)
※写真はイメージです(写真/Getty Images)

 社会で働き始めて、本当に身につけるべきスキルがわかってくる人も多いだろう。もっと仕事の質を高めたい、キャリアアップしたいという社会人にお勧めなのがリカレント教育だ。国もリカレント教育の支援を行っており、学費を補助するプログラムもある。好評発売中のアエラムック『大学院・通信制大学2023』では、リカレント教育の現状を取材した。

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 仕事のスキルアップのために、専門的なカリキュラムを学びたいという社会人が増えている。大学院はハードルが高いという人は、大学が「リカレント教育」として提供している社会人向けの講座を検討してはどうだろうか。進路指導支援を行う株式会社さんぽう会長の渡邉洋一さんは社会人の学び直しの背景を次のように話す。

「IT化や技術革新で社会は急激に変化しています。この変化に対し、新しい技術や高度なスキル、資格を身につけてキャリアアップをはかろうという社会人の意識が高まっています」

 渡邉さんによるとキャリアアップ、転職、資格取得、女性のスキルアップ、シニアの再就職など、さまざまな理由で学び直しをする人が増えているという。非正規社員が正社員をめざして受講するケースもある。正社員を希望する非正規社員は100万人いるとされており、政府も支援を行っている。学費の補助や勤務時間の調整などで、社員の学びを支援する企業もある。

「企業は職場内研修(OJT)を行っていましたが、それでは追いつかないほど社会の変化は激しく、専門的な学びが必要になっています」(渡邉さん)

 リカレント教育の講座の種類は多岐にわたりMBA(経営学)、福祉・介護、地域創生、社会活動、さらにはコロナの影響で医療系の需要も高まっている。

 注目すべきは情報系のプログラムだ。

「日本社会をSociety5.0(注:文末参照)へと転換していく上で、人材の不足が問題になっている。DX(デジタルトランスフォーメーション)分野では、日本の人材は米国の1割しかいないと言われています。日本が世界と伍するためには国家戦略として情報系に長けた人材の育成が急務です」(同)

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