■「空席祭り」と報じられたが……

 一方、2月28日にはキングコングとして武道館で一夜限りのトークライブを開催する予定だ。こちらの売れ行きは大丈夫なのだろうか。お笑い業界に詳しい放送作家は言う。

「一部メディアで、武道館ライブが『空席祭り』になっていると報じられていましたが、実際はそれなりに売れていて、余っているのは主に2万円以上のVIP席のようです。配信チケットも2000円で買えることが決まったので、さすがに赤字にはならないでしょう。というのも、梶原さんはチャンネル登録者数230万人を抱える大人気ユーチューバーですし、西野さんのオンラインサロンにもまだ4万人の会員がいます。武道館のキャパは約1万席ですので、最終的に値下げでもすれば埋まるとは思います。たしかに、一時の西野ブームは終焉を迎えた感はありますが、まだキングコングとしてのニーズは残っています」

 果たして西野ブームは終わったのか。芸能評論家の三杉武氏はこう見る。

「芸人としての活動をメディアで見る機会が減っているのは寂しいですが、今もオンラインサロンで4万人の会員を抱えているのはスゴいことです。『ディズニーを超える』などの発言をみても、勝ち負けに対するこだわりや向上心の強い方ですし、ある程度の逆風はウエルカムなんじゃないでしょうか。類は友を呼ぶと言いますが、コアなファンや支持層も西野さんが厳しい状況に追い込まれるほど、その応援やサポートにも熱が入るようなタイプだと思います。アンチの多さも、それだけ多くの人たちから良くも悪くも気になる存在として認知されているわけで、その意味ではインフルエンサー的な活動スタイルは天職なのかもしれません。完全に人気が下火になることはないでしょう」

 今月末の武道館ライブは果たして盛り上がりをみせるのか。注目したい。(藤原三星)

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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