「若くしてキングコングとしてブレークした際は、やっかみや嫉妬もあり、一部の先輩芸人からは『生意気』『態度がデカい』といった厳しい声がありました。それでも笑いに対する情熱の強さや努力家の一面が業界人やお笑い好きからは評価されていました。意外と愛嬌(あいきょう)もあり、『笑っていいとも!』で共演したタモリさんや、東野幸治さんなど大物芸人からもイジられつつもかわいがられていました。一方で相手を値踏みするところもあり、自分にとって有益かどうかで、あからさまに態度を変えることもあったようです」
これまで、オリジナル絵本「えんとつ町のプペル」を大ヒットさせるなど、さまざまなエンタメ路線を開拓してきた西野だが、ブームも終焉に近づいているということか。今年に入ってからも、「プペル」を原作とした新作歌舞伎「プペル~天明の護美人間~」を手掛け、市川海老蔵親子が出演したことでも話題となったが、こちらも苦戦していたようだ。
「西野さんが脚本と製作総指揮を務めた映画『えんとつ町のプペル』は興行収入27億円の大ヒットとなり、昨年は自身が脚本と演出も務めたミュージカル公演も敢行。今回の歌舞伎化も相当気合が入っていたようですが、いざふたを開けてみるとチケットは全公演完売とはならず、高額席は値下げ販売される事態に。また、舞台関係者にコロナ陽性者が出てしまい千秋楽が公演中止になるなど不運も重なったので、大成功とは言いづらい仕上がりだったと思います。今年はプペルのミュージカル版をブロードウェイに持っていく予定で準備を進めていたようですが、長引くコロナ禍でこれもどうなることやら……」(前出の記者)
プペルの原作絵本は2011年から制作をスタートし、10年かけてファンを増やしながら映画やミュージカルにまでその世界観を広げていった。しかし、一番のかき入れ時のタイミングでコロナ禍になり、プロモーションも思うように進まなかったようだ。