しゅんしゅんクリニックPさん(写真/本人提供)
しゅんしゅんクリニックPさん(写真/本人提供)

――先輩芸人を相手に問診。やりづらさや、緊張はありましたか。

最初は緊張しましたが、意外と大丈夫でした。僕も医者の気持ちで臨んでいるので、問診で話し始めれば、医者として接することができたと思います。

――昨今はワクチンをめぐり、様々な情報や意見が飛び交っています。しゅんPさんのワクチンに対する捉え方をうかがいたいです。

重症化を防げるというデータもあるので、僕自身は、特に中高年以上の方は接種したほうがいいんじゃないかと思っています。ワクチンについてはいろんな意見がありますが、きちんと調べ、正しい情報を得た上で打つか打たないかの判断をすることが大事です。

とはいえ、正しい情報を見極めるというのは難しいですよね。僕自身、YouTubeチャンネルではモデルナとファイザーの特徴を解説した動画などをあげてきましたが、正しい情報を発信するように心がけています。ただ、データだけ提示しても感情を逆なでしてしまうことがあるので、受け手の感情にも配慮して発信するのが大事だなと感じています。

――YouTubeに加え、ライブやテレビ出演など多岐にわたって活動されています。忙しい日々だと思いますが、現在もクリニックの仕事と両立しているのでしょうか。

現在もクリニックに週2~3回、非常勤として働いています。主に内科で、皮膚科や認知症の方、高血圧の高齢者の方などもかかりつけるようなクリニックです。

コンビを組んでいた時はお笑いのほうに集中していたんですけど、2016年にピンになってからは、医療との両立を頑張ろうと思うようになりました。

――社会全体でパラレルワークが浸透し始めていますが、しゅんPさんはそれを早い段階から実践している印象です。

なろうと思ってなったわけではなく、気づいたらパラレルワークになっていましたね。医者である父の背中を見て育ったので自然と医者を意識していましたし、大変だった研修医時代にお笑いから元気をもらった影響で、この道に進みたいと思うようになった。芸人も医者の仕事も楽しいので、どっちも続けたいと思ったんです。

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ボケと不安が入り混じり…