霜降り明星の粗品(C)朝日新聞社
霜降り明星の粗品(C)朝日新聞社

 お笑い第7世代のリーダー的存在である、霜降り明星の粗品(28)。テレビにラジオにCMにと八面六臂(ろっぴ)の大活躍を続けているが、彼が自身のYouTubeで語った「ある発言」がお笑い界で波紋を呼んでいる。

【写真】かつて松本人志を「批判」して吉本を退社した人気芸人はこちら

 それは、5月9日に配信された「しもふりチューブ」でのひとこま。粗品が突然「中ぶらりんな先輩方にフリにされる人生、もうええで」と語り出し、「第7世代をフリにして、もうダサいで」「俺ら、EXIT、宮下草薙、四千頭身、みんな損してますから」と先輩芸人に対する怒りをあらわにしたのだ。

 たしかに、「第7世代の人気はすごいから、俺らも仲間に入れてくれよ」と絡んでいく先輩芸人の姿は、ここ最近のバラエティー界での“お約束”として認知されていた。それが、粗品が本気で怒りをあらわにするほどのストレスになっていたとは……。お笑い業界に詳しい放送作家はこう明かす。

「粗品さんのこの発言は、1カ月以上たった今も、お笑い界で話題になります。たしかに、売れない先輩が第7世代に絡むことはよくありましたが、今ではもう『古い』という認識だったと思います。ただ、この“お約束”をやりまくっていたニューヨークやかまいたちが実際に売れてしまったため、そこに追随したい芸人たちがまだしつこく絡んできたということなのでしょう。しかし、ニューヨークやかまいたちは自らの実力で売れたわけで、第7世代への絡みはシャレでしかない。その辺も含め、粗品くんはいらだってしまったようですね」

 とはいえ、粗品の発言は売れてない芸人からすると「天狗になっている」と思われても仕方ないだろう。

「芸人の世界は縦社会ですから、売れていなくても先輩は先輩。第7世代より芸歴が上で売れてない芸人は、みんな怒り心頭のようです。でも、実力で粗品さんに勝てないとはわかっているので、テレビやSNSで表立って物言いをつける先輩芸人はいないでしょう」(前出の放送作家)

著者プロフィールを見る
藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

藤原三星の記事一覧はこちら
次のページ
実は「昭和の香り」がする芸人