16年ぶりのリーグ優勝に向け、大山の力が必要なのは間違いない。昨季は打率.288、28本塁打、85打点と自己最高の成績をマーク。巨人岡本和真と熾烈な本塁打王争いを演じた。今季からチームキャプテンに就任。不動の4番として活躍が期待されるが、スランプが長引くようだと得点力にも大きな影響力を及ぼす。

「矢野監督と巨人の原監督は対照的な采配を見せます。矢野監督は選手の復調を待って辛抱強く使いますが、原監督は打撃不振の丸佳浩を2軍に落とすなど主力を特別扱いすることなく、すぐに動く。どちらのやり方が正解とかはないですが、矢野監督が打線のテコ入れに動くか注目されます」

 リーグ戦再開後は2勝4敗。巨人が5.5ゲーム差、ヤクルトも接近してきた。大山は24日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)で4回に17打席ぶりの安打となる左前打を放つなどマルチ安打をマーク。5、7回の好機で2本の礒飛ときっちり4番の仕事をした。この打撃を続けて指揮官の期待に応えられるか。(梅宮昌宗)