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迷子?と思っても「声がかけられない」 善意の声かけが難しくなった弊害

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大人による見守り活動は必須だ(写真/米倉昭仁)

大人による見守り活動は必須だ(写真/米倉昭仁)

 最近、街で迷子らしい子どもを見かけても声をかけることを躊躇する大人が増えている。その背景として、不審者や誘拐犯と誤認され、警察から取り調べを受ける恐れを口にするケースもある。実際、警察はどう対応しているのか、警視庁に聞いた。

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 中学生や高校生が迷子を保護し、警察から感謝状が贈られた記事がネット上に掲載されると、称賛のコメントがつく一方、こんな意見も目に入る。

<児童生徒がこういう行いをすれば感謝状。大人がやれば不審者>
<おじさんが助けようとしても、誘拐と勘違いされるんだろうな>
<明らかに様子がおかしい子どもがいても声をかけない。それが自分の身を守る最善の手段。悲しいけどそれが現実>
<警察は中年男性が迷子を発見して通報した際、事案にならないマニュアルを作ってくれ>

 実際、迷子と思って善意で声をかけたところ、不審者と誤解され、保護者などに通報されてしまうケースもあるだろう。そんな場合、警察はどう対応しているのか?

■昨年の「前兆事案」は約900件

「迷子に声をかけ、通報していただくことで悲しい事件や事故を未然に防ぐことができます。社会全体で子どもを守っていく一環として、ぜひ、迷子と思ったら積極的に声をかけてほしい」

 警視庁生活安全部生活安全総務課長の重成浩司さんは、そう話す。

 毎年、東京都内で警察に保護される13歳未満の迷子はおよそ3000件。警察官が迷子を見つける場合もあるが、一般の人の通報によるケースも多い。中高生が迷子を保護するケースは注目を集めやすいためニュースになるが、実際は大人が子どもに声かけをして保護につながることも多いという。

 その一方で、道案内や送り届けなどを口実とした不審な「声かけ」「つきまとい」は性犯罪や誘拐事件などに発展する恐れのある「前兆事案」とされ、通報があった場合は、ただちに警察官が現場へ駆けつける。前兆事案には待ち伏せ、身体接触、のぞき見、盗撮、身体露出なども含まれる。


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