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スポーツと介護を両立、アマ野球界に新風吹き込むハナマウイの“新たな発想”

山岡則夫dot.
本西厚博監督(左)と森賢司オーナー兼女子監督(右)(写真提供・取材協力:ハナマウイ)

本西厚博監督(左)と森賢司オーナー兼女子監督(右)(写真提供・取材協力:ハナマウイ)

 ハナマウイ・ベースボールクラブ(千葉県富里市)。

 企業ではないクラブチームが昨年の都市対抗野球(11/22~12/3)に出場。この偉業はアマチュア球界に大きな衝撃を与えた。19年5月創部で新興チームと言えるハナマウイの快進撃を支えるのは、携わる者から発せられる熱量の大きさだ。

「本戦出場は奇跡。今年はまだ地固めの時期と考えていた。いろいろなことが重なって、運良く出場できた」

 ハナマウイの監督は本西厚博。現役時代にNPBオリックスなどで、堅守の外野手として活躍していたことを覚えている人も多いだろう。自身も社会人・三菱重工長崎時代、補強選手を含め都市対抗に3度出場を果たしている。

「選手は大舞台で硬くならないほうがおかしい。でも後半はうちの形も少しは出せた。今回は良くやったが、次からは結果も残したい。予定より少し早く基盤ができつつあるから、細かいことなどにも着手して勝てるチームを作る」

 11月26日、東京ドーム。ハナマウイは大会19度出場の常連、四国銀行(高知市)相手に0-1で敗れた。初出場、初勝利こそならなかったが、失点は本塁打によるもののみ。終盤には攻撃陣も奮起し、あと1歩まで食い下がった。選手も大きな経験を積み、手応えは確実に感じているようだ。

 クラブチームという形態だが、デイサービス会社を運営する『株式会社ハナマウイ(当初は株式会社江東ケアフル)』が母体。現在は男子とともに女子硬式チームも保有している(本西監督は女子助監督も兼ねる)。選手は同社社員として介護施設で働く者、他のアルバイトなどをしている者など様々。チーム専用球場を持ち、定期的に練習できる環境にある。

「とにかく熱い人。野球への情熱がとんでもなく、誰よりもチームを愛している」

 本西監督がそう評すのは、オーナーであり女子監督をつとめる森賢司氏。『株式会社ハナマウイ』代表取締役である森は、思いが高じて野球部創設を決意。07年ヤングリーグの明友硬式野球倶楽部(現在は休部中)から始め、17年女子部、19年男子部とチームを立ち上げた。


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