坂上忍(C)朝日新聞社
坂上忍(C)朝日新聞社

 近年、テレビ界で引っ張りだこだった坂上忍(53)に、このところ暗雲が立ち込めている。2018年4月から始まった自身の冠番組「直撃!シンソウ坂上」(フジテレビ)が9月17日で終了。また、昼の帯番組「バイキング」(同)では、一部週刊誌等でスタッフに対するパワハラなどが報じられ、批判の声が上がっていた。最近では、「バイキング」でTOKIOの山口達也元メンバーの飲酒運転逮捕に対し坂上が「何やっているのか」とコメント。過去に飲酒運転のうえに器物破損、パトカーから逃走をしたことがある坂上に対して辛辣な意見がネット上で飛び交った。

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 かつては、大物司会者のセクハラなどが常態化していたテレビ業界だが、近年はコンプライアンス遵守の機運も高まり、制作側ではそうしたセクハラやパワハラは減りつつある。ただ、大物タレントたちが局や現場のそうした変化を察知せず、これまでのように振る舞ってしまえば、そこにギャップが出てくるのは当然と言えるだろう。

「多少の傍若無人な振る舞いや世間からの批判があっても、視聴率さえついてくれば局内では問題とされません。一方で、時代感覚に追いついていないコメントが目立つと、視聴率が下がってきたときに打ち切りの言い訳にもなってしまいます。タレントに視聴率の責任を全部背負わせるのは不憫ですが……。同じフジテレビで、来春終了すると報じられた『とくダネ!』も、小倉智昭の時代錯誤なコメントは度々、SNSなどで問題視されています。先日も、未成年との淫行が報じられたジャニーズの山下智久に対して、的はずれな擁護をして炎上していました。今回の山口達也にも擁護したような発言に“知人だと甘い言葉でコメントする”とささやかれていましたね」(週刊誌の芸能担当記者)

 こうしたなか、情報バラエティやワイドショーでは、おじさんコメンテーターたちに関してテコ入の機運が高まっているという。

「宮根誠司さんも15年近く『ミヤネ屋』をやっていますが、これだけ続けていれば、当時からに視聴者も高齢化するわけで、もう50歳以下にはまったく人気がないのです。立川志らくさんに関しても、同様のことが言えます」(前出の製作スタッフ)

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番組からおじさん排除で成功例も