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【不整脈・心房細動】専門医に聞くセカンドオピニオンをとるべきケースは?

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(イラスト/寺平京子)

(イラスト/寺平京子)

 一方、高周波アブレーションは焼灼範囲が直径5ミリほどで、肺静脈以外にも発生しうる異常な電気信号をピンポイントで治療することができる。

 東京ハートリズムクリニックの桑原大志医師は、「17年ごろから各病院に導入された新しいCARTO(カルト)システムによって、アブレーションの質が飛躍的に向上しました」と語る。CARTOシステムは術中の様子をナビゲーションする3Dマッピング技術だ。(1)どのくらいの力でカテーテルをコンタクトさせ、(2)どれくらいの出力で、(3)何秒間当てればどの程度の深さの心筋が焼灼されるかをリアルタイムで計算してくれる。

 「このシステムにより、心臓に穴が開いて出血してしまう合併症(心タンポナーデ)のリスクが0・1%程度にまで減っています」(桑原医師)

■セカンドオピニオンとるべきケース

 心房細動の中でも長期持続性・慢性の場合は、治療を実施するか判断が分かれることが多い。とくに10年以上継続している場合は治療の成功率(非再発率)が低く、発作性の9割に対して5割程度と言われている。

「長期持続性に対するアブレーションの成績は必ずしも良好とは言えません。また長期持続性は無症状であることが多く、積極的に治療するかどうか見解の分かれるところです」(村上医師)

「心房細動が持続し5年以内なら治療の成功率は高いですが、それ以上になると持続期間が長くなればなるほど、成功率は低くなります」と桑原医師は言いつつ、こう付け加える。

「しかし、たとえ治療成功率が低くとも、治療が成功すれば生活の質が改善することは明らかです」

 また治療時に全身麻酔をするか、局所麻酔にするかも病院によって違っている。全身麻酔は、カテーテル挿入や焼灼時の痛みを抑えるだけでなく、心臓の動きを最小限にすることで焼灼が確実になり安全性が高くなる。

「ただ高齢者の場合、全身麻酔によって血圧が過度に下がることもあるため注意が必要です」(桑原医師)


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