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ついに運行本数の減便も コロナ禍で拡大しつづける列車への影響はどこまで?

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植村誠dot.#鉄道
例年GWは帰省客や観光客でにぎわう東京駅だが(C)朝日新聞社

例年GWは帰省客や観光客でにぎわう東京駅だが(C)朝日新聞社

4月16日、記者会見を行ったJR東海・金子社長。運行本数全体の2割を占める臨時列車を全て運休すると明らかにした (C)朝日新聞社

4月16日、記者会見を行ったJR東海・金子社長。運行本数全体の2割を占める臨時列車を全て運休すると明らかにした (C)朝日新聞社

2020年5月8日に運行開始予定だったJR西日本の「WEST EXPRESS 銀河」もコロナウイルス感染拡大防止の取り組みを踏まえ運行開始日が延期となった(C)朝日新聞社

2020年5月8日に運行開始予定だったJR西日本の「WEST EXPRESS 銀河」もコロナウイルス感染拡大防止の取り組みを踏まえ運行開始日が延期となった(C)朝日新聞社

(表1)

(表1)

 例年ならば、混雑状況が報じられるところ、鉄道各社では一部事業やサービスの休止や列車運休などに踏み切らざるをえない事態になっている。さらに影響が拡大してゆく可能性も出てきた。その現状をいまいちどおさらいしてみよう。

【写真】コロナで運行開始が延期になったJR西日本の「WEST EXPRESS 銀河」

*  *  *
■前年比10%!? 厳しい状況となったGW中の予約状況

 JR旅客6社がさる4月14日に発表したゴールデンウィーク期間(4月24日~5月6日)の指定席予約率は、これまでに例を見ない落ち込みとなった(表1)。各社ともコロナ禍を受けて提供座席数(列車本数)を減らす傾向にあるなか、予約率は1割に大きく届かない状況で、前年比でも10%前後に留まる。6社全体の予約率はおよそ4.1%。繁忙期を目前にして、コロナ禍の影響をもろにかぶった形となっている。

 JR北海道では定期列車を含む一部列車の運休などにより、予約可能な座席数(以下、座席数)を前年比75.8%に絞ったものの、予約率は5.2%にまで激減。とりわけ北海道新幹線の落ち込みが目立ち、座席数23万8290席に対し予約席数は8514席、3.6%という状況にある。

 JR東日本も新幹線の落ち込みが目立つ。座席数を前年比で77%(249万席)と減らすなか、予約数は13万席と予約率5%を辛うじて超えた段階だ。在来線では常磐線の特急「ひたち」「ときわ」が前年比24%となっているほかは軒並み10%台。「成田エクスプレス」を含む総武本線は同14%だが、空路の運休が拡大するなか、インバウンドを含む今後の利用状況が気になるところだ。

 JR東海では、東海道新幹線の座席数減を1%程度とほぼ前年どおりとしているが、予約率は3.9%(前年比9%)と影響を大きく受けている。

 JR西日本も座席数は新幹線・在来線ともに前年比94%を維持しているものの、予約率は新幹線で4%、在来線で4.4%どまり。座席数には指定券類の発売を見合わせている臨時列車が含まれているものの、予約数は全体で9%と厳しい状況だ。

 JR四国は唯一新幹線を持たないなか、四国内列車と本州連絡列車が運行されている。東京~高松・琴平間を結ぶ特急「サンライズ瀬戸」の予約率31%(前年71%)が目を引くが、ほかはいずれもひとケタ台。前年50%を超えていた特急「うすしお」(岡山~徳島)が今年は5%、快走「マリンライナー」(岡山~高松)が7%となっているなど、落ち込みの大きい列車が目立つ。JR四国のプレスリリースでは、特急「しおかぜ」と「南風」の日にち別予約状況が公開されているが、座席数2185席に対する予約席数約40席などという数字を目の当たりにすると、その深刻さが浮き上がってくるだろう。


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