【ロッテ】

FA加入した福田秀平が絶好調をキープしている。オープン戦9試合で24打数9安打の打率.375。先頭打者本塁打2本のパンチ力に加え、4四球を選んで出塁率.464。塁に出れば自慢の俊足で3盗塁を決めた。ソフトバンクではスーパーサブだったが、改めて実力の高さを証明している。さらに同じ姓を持つドラフト5位の大卒ルーキー・福田光輝も猛アピール中。力強いフルスイングを武器にオープン戦で3本塁打を放つと、フリー打撃ではドラフト1位の佐々木朗希からも一発を放った。そして、その佐々木も春季キャンプからスローながらも順調な調整ぶり。初ブルペンから「モノが違う」と周囲を圧倒すると、3月24日のフリー打撃では157キロをマーク。コロナショックを吹き飛ばす衝撃デビューを期待したい。

【日本ハム】

高卒2年目外野手の万波中正が調子を上げている。高い身体能力が武器の将来のクリーンアップ候補が今季、初の一軍キャンプ参加で多くの刺激を受けると、オープン戦では10打数1安打と苦しんだが、その後の2軍戦で確実な成長ぶりをアピール。3月25日の2軍戦で逆方向へ豪快なアーチを放つと、翌26日には2安打2打点の活躍を披露した。昨季は一軍2試合で4打席のみだったが、今季は間違いなく多くのチャンスを与えられるはずだ。内野陣では、石井一成がオープン戦12試合で打率.324と好調。3月には入籍を発表し、公私ともに充実のシーズンを過ごそうとしている。

【オリックス】

高卒2年目の宜保翔にブレイクの予感が漂っている。決して体格に恵まれているわけではないが抜群の運動能力でヒットを重ね、オープン戦12試合で打率.344(32打数11安打)をマーク。新リードオフマンに堂々と名乗りを挙げた。同じくプロ2年目の中川圭太との1、2番が機能すれば、吉田正尚、ジョーンズの中軸がさらに生きるはずで、今季のキーマンと言えるだろう。投手陣では、ルーキーの村西良太が先発ローテに入りそう。山岡泰輔、山本由伸のダブルエースが強力で左腕の田嶋大樹も復調気配。リリーフ陣も揃っているだけに、4番手以降の先発陣が固まれば上位を狙えるはずだ。