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「なんて醜い…」 プロ野球ファンも大ブーイングのタイトル争い事件簿

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ファンがグラウンドに乱入する騒動にまでなった阪神・掛布雅之 (c)朝日新聞社

ファンがグラウンドに乱入する騒動にまでなった阪神・掛布雅之 (c)朝日新聞社

 毎年、シーズンも終わりに近づくと、打撃部門のタイトル争いが白熱してくる。特に首位打者、本塁打王、打点王の主要打撃3部門の争いは終盤にドラマが起きる。

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 近年はそれほど、あからさまな“妨害”や敬遠などはないのだが、かつてはファンを無視した行為が平然と行われていた。そんなにタイトルが大事なのか、ファンよりも大事なのか、なんて醜い……、と思ってしまうようなことも起きていた。それが“事件”になってしまったこともあった。

 1984年、セ・リーグの本塁打王争いはし烈を極めた。阪神の掛布雅之と中日の宇野勝が、ともに37本塁打でキング争いのトップに並んだ。そして最終戦は両チームの直接対決2連戦だった。駆け付けたファンは二人のホームランに期待したのだが、阪神の安藤統男監督と中日の山内一弘監督が出した指示は、なんと全打席敬遠だった。

 結局、二人は2試合で10打席連続敬遠。宇野にいたっては満塁の場面でも敬遠されるという、あってはならない事態まで起きた。当然、集まったファンからは大ブーイング。ともにホームランキングを分け合ったが、理解に苦しむあからさまな妨害作戦で、試合後にファンがグラウンドに乱入する大騒動になった。 

 その2年前、1982年のセ・リーグ首位打者争いもひどかった。中日の田尾安志と大洋(現DeNA)の長崎啓二が首位打者争いを演じていた。迎えた最終戦は両チームの直接対決。1厘差で打率1位に立っていた長崎が欠場する中で田尾は5打席連続敬遠されて首位打者獲得を逃したのだが、話はそれだけでは終わらない。

 この試合はシーズン最終戦で、中日が勝てば優勝、大洋が勝てば巨人が優勝という大一番だった。試合は田尾の5打席連続出塁が大きく響いて中日が圧勝し、優勝した。大洋のこの作戦は“敗退行為”ではないかと疑われるのも無理はなかった。田尾は最終5打席目で3ボールのあとの敬遠ボールをわざと空振りする“抗議”に出たことも付け加えておく。


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