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【大腸がん手術】専門医に聞くセカンドオピニオンをとるべきケースは?

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(イラスト/寺平京子)

(イラスト/寺平京子)

 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2020』では、全国の病院に対して独自に調査をおこない、病院から回答を得た結果をもとに、手術数の多い病院をランキングにして掲載している。病院ランキングだけでなく、治療法ごとの最新動向やセカンドオピニオンをとるべきケース、ランキングの読み方などを専門の医師に取材して掲載している。ここでは、「大腸がん手術」の解説を紹介する。

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 大腸がんに対する手術は、大きく開腹手術と腹腔鏡手術に分けることができる。ロボット手術も大腸に対しておこなわれるようになってきたが、腹腔鏡手術に含まれる。これらの手術について虎の門病院の的場周一郎医師は次のように見ている。

「がんを取り切れるなら、できるだけ腹腔鏡手術で、という考え方が定着しており、8~9割を占めている病院もあります」

 腹腔鏡手術は、おなかに5カ所程度小さな穴をあけ、そこからカメラや鉗子、電気メスなどの専用の手術器具を挿入し、画像をモニターで確認しながらがんを切除する。通常、頭側から足側に向けて操作をおこなう。最近では、TaTME(経肛門的全直腸間膜切除術)という肛門内からも器具を挿入し、足側から頭側に向けて操作する方法もある。おなか側との2チームで同時に進める方法で、患部へのアプローチがスムーズになり、手術時間が短縮される。

 的場医師は、近年の動きとして、進行直腸がんに対する治療法の変化を挙げる。

「進行直腸がんの手術は、国内では、側方郭清という、がんと直腸周辺のリンパ節、さらには骨盤内のリンパ節も摘出する手術が一般的です。しかし、欧米では、術前化学放射線療法が広く実施されており、この流れが国内でも増加傾向にあります」

 昭和大学横浜市北部病院の石田文生医師も同療法に注目する。

「化学放射線療法をおこない、治療後に側方リンパ節の腫大(腫れ)が消失した場合は、側方郭清をしないという選択肢がでてきています。腫瘍が消失した場合は、年齢や全身状態などを考慮し、十分な説明と同意のもと、手術をせず経過観察をする症例もあります」


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