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女医が不安視する新型コロナウイルス「日本の医療体制は本当に大丈夫なのか?」

連載「ちょっとだけ医見手帖(山本佳奈医師)」

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山本佳奈(やまもと・かな)/1989年生まれ。滋賀県出身。医師。2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員

山本佳奈(やまもと・かな)/1989年生まれ。滋賀県出身。医師。2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員

連休明け、マスク着用者が増えた都内の通勤風景。コロナを恐れるだけじゃなくインフルは?(c)朝日新聞社

連休明け、マスク着用者が増えた都内の通勤風景。コロナを恐れるだけじゃなくインフルは?(c)朝日新聞社

 日々の生活のなかでちょっと気になる出来事やニュースを、2人の女性医師が医療や健康の面から解説するコラム「ちょっとだけ医見手帖」。前回に引き続き「新型コロナウイルス」について、NPO法人医療ガバナンス研究所の内科医・山本佳奈医師が「医見」します。

【写真】見慣れてしまった?新型コロナウイルスを電子顕微鏡でみると…

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 日本国内でも感染拡大が止まらない新型コロナウイルス。日本各地で新型コロナウイルスの感染者が確認されたという報道が相次ぎ、新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船に乗っていた死者が4人目(※2月25日現在)が国内から出てしまったことから、多くの人が集まるイベントの中止や延期が相次いでいます。

 昨年12月8日の湖北省武漢における「原因不明の肺炎」の確認から3カ月以上が経過した今、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客に過酷な生活を強いることになった検疫体制や他のクルーズ船の受け入れ拒否など、日本政府の対応に海外からは日に日に批判が高まっているようです。

 日本における新型コロナウイルス感染の拡大を受け、米国国務省は2月22日に日本への渡航警戒をレベル2の「注意の強化」に引き上げました。

 渡航警戒レベル2である「注意の強化」とは、高齢者や持病のある人に対して日本・韓国の両国への不要不急の旅行は延期を検討するよう求め、それ以外の人についても日本や韓国に旅行する場合は、医療従事者に相談するよう要請するもの。ちなみに、中国への渡航警戒は最高のレベル4。国民に中国に渡航しないよう勧告しています。

 さらには、カナダやアメリカ、香港や台湾、オーストラリアやイギリス、イタリアなど自国民を帰国させるためのチャーター機が相次いで日本に到着したことからも、日本政府の対応への批判がいかがなものか、お分かりになるかと思います。今回の日本の検疫体制は、「日本の医療体制は大丈夫なのか」と疑念を抱かせることにも繋がったのではないでしょうか。

 新型コロナウイルスが日本において蔓延していることは、本州のみならず沖縄や北海道からも報告があることからも間違いないでしょう。感染早期とは言えないと私は考えています。

 というのも、「念のため伺いますが、新型コロナ(による感染症)ではないですよね?」と診療の終盤に尋ねられることが多かったのですが、「実は、同僚が新型コロナに感染していまして……」と言った声が診療室でも、それ以外の場所でも聞かれるようになってきたからです。


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