■得意分野を登録すれば、自動で依頼が寄せられる

 クラウドワークスは、日本最大級のクラウドソーシングサービスなどを提供している会社。

 クラウドソーシングとは、発注者(クライアント)と受注者(ワーカー)がオンライン上で直接つながり、両者の希望条件がマッチングすると発注・受注が成立するというものです。

 同サービスに登録する第一歩は、記事作成・校正やデータ入力、ウェブデザイン、テープ起こし、翻訳・通訳、映像・写真撮影など、自分自身が得意としている仕事を選ぶことから始まります。そして、職歴や希望の条件などを提示しておけば、クライアントがそれらを閲覧したうえで仕事を打診してきます。

 ワーカー側は、それらの中から自分にとって好条件のものを選んで受注するだけです。

「私が登録したのは、記事作成(ライティング)と翻訳・通訳です。仕事としての依頼は前者のほうが圧倒的に多いのですが、電機メーカー勤務時代に9年間にわたって駐米経験があって英会話はこなせたので、後者のほうも登録しておきました」

 記事作成といっても、小説のような文章が求められているわけではありません。事実をわかりやすく伝えるという基本的な文章力があれば、比較的多くの人がこなせます。

 まずはお試しの仕事を発注し、その出来栄えを確かめたうえで正式な案件を依頼するクライアントもいます。

「現役時代の知見を生かしたいので、私は主にIT系のブログ記事の作成を受注しています。ちょっとした空き時間を収入に結びつけられるうえ、仕事で培ってきたスキルを生かせるのがいいですね。翻訳の仕事については、感動的な内容の英文を日本語に訳す仕事を受注しましたが、あまり高い評価を得られませんでした。私の場合は情緒的な文章よりも、論理的な文章を書くほうが向いているようです」

 数多くの依頼が寄せられるので、いろいろ試しながら自分に合っている案件を探し出していくことになりそうです。

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いつどのようなペースで仕事をするのかは個々の裁量