内川はもう一つ、2000試合出場にも残り23試合としており、こちらは達成するだろう。さらに糸井嘉男(阪神)が現在、通算297盗塁。史上30人目の通算300盗塁まで残り3盗塁としている。

 外国人で注目なのが、今オフの移籍が決まったバレンティン(ソフトバンク)だ。2011年に来日し、2013年に日本記録となるシーズン60本塁打を放つなど今季までのヤクルト在籍9年間で通算288本塁打をマークし、通算300本塁打まで残り12本としている。300本塁打自体は日本球界で43人目となるが、外国人に限ってみると、タフィ・ローズ(通算464本塁打)、アレックス・ラミレス(通算380本塁打)アレックス・カブレラ(通算357本塁打)に続く史上4人目となる。

 投手陣では、名球会入りの通算200勝達成が期待されるが、現役最多勝利の石川雅規(ヤクルト)が現在171勝で来季中の達成は厳しく、その次となると内海哲也(西武)と涌井秀章(ロッテ)が133勝。改めて200勝の難しさを痛感する。ただ、救援陣に関しては記録達成が期待され、藤川球児(阪神)が現在241セーブで、史上4人目の通算250セーブまで残り9セーブ。そして山崎康晃(DeNA)が現在163セーブで、史上7人目の通算200セーブまで残り37セーブ。記録を達成するにはチームの勝利が不可欠。シーズン終盤、チームが優勝争いを繰り広げる中で記録達成となれば、盛り上がること間違いなしだ。

 ここに上げた通算記録以外にも今季、千賀滉大(ソフトバンク)と大野雄大中日)が記録したノーヒットノーラン、梅野隆太郎(阪神)が達成したサイクル安打といった1試合の記録達成にも期待。そして、令和初の「三冠王」の誕生、令和初の「完全試合」達成も、待ちたい。