ピッチャー継投で“やっちまった”珍事!? 選手も思わぬ展開に困惑 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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ピッチャー継投で“やっちまった”珍事!? 選手も思わぬ展開に困惑

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久保田龍雄dot.
ドタバタ劇に巻き込まれた入来祐作 (c)朝日新聞社

ドタバタ劇に巻き込まれた入来祐作 (c)朝日新聞社

 1対2の7回、ダイエーは先発・吉田豊彦がイチローに右前2点タイムリーを許し、リードを広げられた。なおも1死一、三塁。これ以上傷口を広げたくない王監督は吉田をあきらめ、投手交代を告げた。

 ところが、2番手に斉藤学を送るはずだったのに、うっかり「ピッチャー・斉藤貢」と口にしたことから、審判団を巻き込んでの珍騒動が勃発する。

「ピッチャー、吉田豊彦に代わりまして斉藤貢」の場内アナウンスが流れるなか、マウンドで投球練習を始めたのは、同姓の別人・斉藤学。「ブルペンでの指示は僕でした。貢がアナウンスされたけど、大丈夫と思ってたんですが」。しかし、審判団が「ダメ! ダメ!」と手を振ったため、結局、1球も投げずに降板する羽目に。

 想定外の事態を前に、再びベンチから出てきた王監督は、声を大にして「学だ!」と主張したが、審判団に「確かに貢と言った」と却下されてしまい、「カッカしていたから、間違えちゃったよ」と渋々引き下がる羽目に……。

 一方、2日後のオリックス戦で先発が予定されていた斉藤貢は、ちょうどブルペンで調整中だったが、突然のリリーフ指令に「ビックリしましたよ。でも、1回肩をつくってしまったから……」と戸惑いながらも予定外のマウンドへ。福良淳一を二飛、田口壮を右飛とわずか4球でピンチを切り抜け、きっちり仕事を果たした。

 しかし、ダイエーはオリックスの7安打を上回る11安打を放ちながら、決定打が出ず、1対4で敗戦。試合後、珍継投が結果オーライだったにもかかわらず、王監督は「名前を変えろよ。あいつらは、イチローとか片仮名の名前にしたほうがいいかな」と半ば八つ当たり気味だった。

 最後に付け加えると、翌年はドラ1右腕・斉藤和巳が入団し、同姓の投手が3人になったため、王監督の提案どおり、登録名「ミツグ」が実現している。

 今度は“本家”長嶋監督の珍継投にまつわるエピソードを紹介する。99年6月22日の巨人vs中日(ナゴヤドーム)である。


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