広島・長野久義 (c)朝日新聞社
広島・長野久義 (c)朝日新聞社

 開幕からあっという間に終わった2019年シーズン。大活躍した選手がいた一方で、不振に喘ぎ、苦しいシーズンを過ごした選手たちがいる。実績のある選手、年俸の高い選手ほど、活躍できなかった場合の風当たりは強い。セ・パ両リーグ別に、期待を裏切った“ワーストナイン”を発表したい。今回はセ・リーグ編だ。

<投手>
■小川泰弘(ヤクルト)

26試合に登板して5勝12敗、防御率4.57。昨季は手術の影響で出遅れて規定投球回不足ながらも8勝、防御率2.75をマーク。万全のコンディションでフル回転が期待されて3年ぶり4回目の開幕投手も務めた今季だったが、不安定なピッチングが続いて5月を終えた時点で1勝7敗と大きく黒星が先行。その後、やや巻き返して通算1000投球回も達成したが、今季の規定投球回に到達したセ・パ15投手の中で、防御率に加えて、勝率.294、被打率.273、被本塁打26がいずれもワースト記録。最下位だったチームの順位にも大きく影響を及ぼした。

<捕手>
■大野奨太(中日)

日本ハム時代に侍ジャパンにも選出された実績を持つFA加入捕手。移籍1年目の昨季は自己最少の63試合に留まったが、2年目の今季はさらに下回る出場34試合。前年に右肘を手術したが、再び右肘痛を発症して5月31日に登録抹消となり、1軍復帰まで約3カ月を要した。それでもシーズン終盤の9月7日には初のナゴヤドームでのお立ち台を経験。FA選手として、来季こそ万全のコンディションで巻き返してもらいたいが……。

<一塁手>
■ナバーロ(阪神)

シーズン途中加入だった昨季は66試合に出場して打率.276をマーク。シュアなバッティングを見せて今季の契約を勝ち取り、開幕戦にも「6番・ファースト」で出場したが、打率が一向に上がらずに4月29日に不振を理由に登録抹消。その後、1軍でプレーする機会は訪れず、今季出場15試合で打率.209、0本塁打、2打点。虎の“ダメ外国人列伝”の中にノミネートされても言い訳できない成績でシーズンを終えた。ちなみにプレミア12でのメキシコ代表としては活躍。

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3連覇の立役者も今年は…