AERA dot.編集部
原監督も今年は選手に対しての接し方が少し変わったような気がしましたね。元々、選手とのコミュニケーションをよくとる監督だと思うんですけど、今年はさらに選手と近くなったような感じがします。象徴的なのは、丸選手がホームランを打った時に、選手と一緒になって「丸ポーズ」をやっている姿。僕が現役の頃を考えたら、あんな光景は想像できないです。
あとYoutubeにも出演してましたよね。あくまでこれは僕の予想ですけど、ここ最近プロ野球はテレビの地上波でも放送されていないし、他のスポーツに比べて、注目度も下がっている。そういった現状を踏まえて、少しでも新たなファンを増やそうと動いているんじゃないかなって思います。やっぱりファンが盛り上がっている球団って強いんですよ。
――キャプテンの坂本選手は今季MVP級の活躍をしました。
すごい活躍でしたね。昨年よりもさらに軸足に重心を残しているように見えました。ボールを身体の前までギリギリに引きつけているおかげで、ボールを長く見れているので、高打率を維持することができるんだと思います。
僕が現役の頃は、坂本選手にはほんとよくお世話になりました。プライベートでお酒を飲みいっても、野球の話は絶対してくれました。僕たち後輩からしてみると、お酒の席だからこそ聞ける悩みもあったので、ほんとに助かりましたね。
坂本選手との思い出で最も印象に残っているのは、一緒にお酒を飲みに行った時にかけられた言葉です。お互いけっこうベロベロだったので、僕が坂本選手の自宅に泊まることになったんですが、その時に言われたんです。「将生、お前だったらお酒飲んで帰ってきたらそのまま寝て終わりやろ？ 俺はどんだけ飲んで帰ってきても素振りは欠かさずするで」と。
すごいですよね。きっと、そういう部分に今の後輩たちも引っ張られているんだと思いますよ。「坂本さんがやってるんだったら、自分もやらなきゃいけない」って。
ミッツ・マングローブ
姜尚中
ラリー遠田
