“消化試合”で浮かび上がる「クビになる選手」と「生き残る選手」の大きな違い (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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“消化試合”で浮かび上がる「クビになる選手」と「生き残る選手」の大きな違い

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西尾典文dot.
常に高い意識をもって試合に臨んでいたヤクルト時代の古田敦也 (c)朝日新聞社

常に高い意識をもって試合に臨んでいたヤクルト時代の古田敦也 (c)朝日新聞社

――その一方で優勝やCS進出がなくなった状況では、来年以降に備えて若手を起用するべきという意見もあります。星野仙一さんなんかはその切り替えが早かったように見えました。そういう若手の抜擢についてはどうですか?

八重樫:若手を使おうとすると当然それまでのレギュラーやベテランが外れることになりますよね。その時にベテランにしっかり話をすることが大事だと思います。理由も伝えずにスタメンから外したり二軍に落としたらその選手が終わってしまうこともある。
 あと、スタメンから外されて少し不服そうにするようなベテランは、調整してきてくれということを伝えて、思い切って二軍に行ってもらった方がいいこともありますね。
 使われる若手の方は結果を出さないとという気持ちがまずあると思いますけど、結果以上に姿勢を見られていることが多いです。凡打でもしっかり走っているか、三振でも思い切ってやっているか。意外にそうやって使ってもらえるチャンスはそんなに多くないですから、そういう時に必死でやれるような選手はいいですよね。

――若手ではなくてもレギュラーではない選手にとっては、来シーズンも契約してもらえるかというのも気になる時期だと思います。どの選手を残すかなどはどういった形で決めていくのでしょうか?

八重樫:自分がいた時は7月くらいから二軍のディレクターとコーチが話し合いを始めていましたね。査定するフロントの方は基本的に数字しか見ませんから、そうじゃない部分をコーチとかが伝えたりしますね。
 当然成績もそうですけど、やっぱり大事なのは取り組む姿勢ですよね。一生懸命やっていればもう1年見てみようかとなりますよ。入団しても若いうちにすぐ切られるような選手はどこかプレー以外の生活や練習態度に問題があることが多いんじゃないですかね。

――プレーの面、技術面で長く現役でできる選手の特徴はありますか?

八重樫:一つは体が強いこと。石川(雅規)なんかは小さいけど体が強くて若い頃からよく走ってましたよ。あとどうしても下半身から弱くなっていくので、走れるというのは大事ですね。速くなくても姿勢が良く走れる選手。大杉さん、若松さん、門田さん、みんな走り方がしっかりしていました。
 自分も関根さんが監督の時にキャンプで手の指を怪我して、1週間くらい毎日50メートルを100本走ったんですよ。そうしたらその年はやっぱり体がよく動きましたね。あとプレーでは守備がしっかりしていること。外野手は肩が衰えてくると一気に厳しくなることが多いです。内野手も確実に守れていれば切られにくいですよ。
 そうやって守備で生き残った選手が、ベテランになって意外にバッティングでいい仕事をしたりすることもある。ずっとレギュラーでなくても残っている選手は、やっぱり守備が大事じゃないですかね。


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