ママたちは皆、昼間は仕事があるので保育園から帰った子供にご飯を食べさせ風呂に入れ、寝かしつけてから準備だ。
ママのグループラインで状況を報告し合ったり、励ましあったりしながら準備は深夜まで続いた。
翌朝は早起きして、食材をクーラーボックスに詰め込む。
ちびのおにぎりを握って、水筒に冷たい麦茶を入れたら、いざ、出発!
トランクも助手席も足元にも荷物が載り、重たくなった車は「よっこらしょ」と走り始めた。
現地で無事に5家族が集合し、我々はまず、天気に恵まれたこと、子供が熱を出したりすることもなく全員が集まれたことを喜び合った。
なにせ先週は2歳児クラスにウイルスが蔓延して、半分以上の子が熱を出していたのだから。
立ち話もそこそこに、すぐに荷物を降ろして、初めての設営開始!
結局、うちはぶっつけ本番でのテント設営となったため、五里霧中状態!
でも、初めてチャレンジすることってとても楽しい。
建物脇の、木がランダムに幹を伸ばすフリーサイト(テントを自由に設営できるスペース)は、他のキャンパーもまばらで、スペースに余裕がある。
みんなで囲むように円形にテントを並べて設営することになった。
チビは保育園のお友達に会えて大喜びで走り回っている。
バッグからテントを出して地面に広げて、ポールを伸ばした時点で、T家パパが「手伝いましょうか」と手を差し出してくれた。
いやいや、いくら初心者とはいえ、さすがにまだ困った空気は出していませんよ、もうちょっと複雑な工程に差し掛かってから手をお借りすることになるかとは思いますが、どうぞご自分のテントをまずは……はっ!
そこで、まさかと思って隣を見ると、なんと、すでにT家のテントの設営は完了しているではないか!
早い! 早すぎる!
これが素人とプロの差か。
ありがたく手を借りながら、チビに水分補給しながら、他所のテントに侵入したチビを捕獲しながら、涼しい所に子供たちを一時避難させたりしながら、テント設営を終えて荷物を整理し終わるのに2時間かかった。