ハイランダー、ロゴス、オガワ、タラスブルバー、そして我が家のスノーピーク、5つのテントが立ち並んだ。

 13時から設営を開始して、15時に完成。

 この時点でもう汗だくのヘトヘトでくらくらした。

 子供たちを涼しい場所で昼寝させつつ、一息入れようということになり、すぐ側にある3階建ての建物に入った。

 なんとこの建物、3階にはビールバーと、キッズスペースが設けられている。

 なんて素晴らしいんだろうか。

 子供たちはキッズスペースのオモチャ目掛けて一目散。

 大人たちは生ビールで乾杯!

 ひと仕事終えたあとのビールがもう最高!

 これから今夜はバーベキューして、明日丸一日ここでのんびりできるなんて最高すぎる。

 設営してみて、2泊3日キャンプを勧められた理由がよーくわかった。

 設営と撤収に合計4時間かかるとして、眠る時間も足したら、1泊じゃのんびり遊べる時間がほとんどない。

 身軽なソロキャンプだったら良いだろうが、ファミリーキャンプは2泊が良さそうだ。

 日が傾いて涼しくなってから、我々は調理を始めた。

 子供たちは興味深そうにあちこち見て回っては、つまみ食いさせてもらっていた。

 チビは炊きたての白米をばくばく食べた。

 みんなでテーブルを囲むという訳にはいかず、各々調理を進めたり子供に食べさせたりしながら、できた物を配って回ったり、手が空いたら取りに行ったり。

 ワイワイと立食パーティースタイルの夜ご飯。

 鳥の丸焼きが出来上がった時には歓声が上がった。

 陽が落ちて、ライトを灯した。

 我が家はヘッドライトとLEDライト。

 家で試した時は十分な光量だと思ったが、こうして外で点けてみるとぜんぜん光量が足りない。それに、白い光が目に刺さる。

 隣のT家のテントから、柔らかい灯りが差し込んできた。

 オイルランタンである。

 オイルを入れて、マントル交換して、と手間がかかるので、そもそもリストに入れていなかったが、こうして比べてみると歴然と差が分かった。

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オイルランタンが重宝される意味が分かる