落合の“頭脳プレー”、清原の“幻MVP” オールスターで起きた記憶に残る珍事 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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落合の“頭脳プレー”、清原の“幻MVP” オールスターで起きた記憶に残る珍事

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久保田龍雄dot.
中日時代の落合博満 (c)朝日新聞社

中日時代の落合博満 (c)朝日新聞社

 2019年シーズンのオールスターゲームが明日12日から始まる。今年もスターたちがどんなプレーを見せてくれるのか楽しみだが、懐かしい球宴でのニュースを求める方も少なくない。こうした要望にお応えすべく、「プロ野球B級ニュース事件簿」シリーズ(日刊スポーツ出版)の著者であるライターの久保田龍雄氏に、過去のオールスターでの“B級ニュース”を振り返ってもらった。今回は「えっ、あの人がまさか!?編」だ。

*  *  *

 オールスターには“スターの中のスター”が存在する。1993年に全セの監督を務めた野村克也(ヤクルト)は次のように語っている。

「こういう試合は、(公式戦で)活躍している人が出てくる。(調子が)悪い奴は(結果も)悪い。そういうのに関係ないのが、落合(博満)と清原(和博)だな」。まさに名将お墨付きのオールスター男といったところか。

 落合が球宴初出場をはたしたのはロッテ時代、プロ3年目の81年だった。緊張のあまり、打席で背中を吊るアクシデントもあったが、3試合通算11打数3安打2打点の成績を残し、第1戦の優秀選手に選ばれている。

 そんな落合が「えっ、あの人がまさか!?」と思わずビックリの珍プレーを披露したのが、翌82年の第3戦(大阪)だ。

 2対1とリードの全セは、原辰徳の四球と中畑清(いずれも巨人)の左前安打で1死一、三塁のチャンス。次打者・若菜嘉晴(阪神)は二飛を打ち上げた。セカンド・落合は捕球態勢に入りながらも、若菜が打球を見上げて一塁に走ろうともしないのを見ると、故意にワンバウンドで捕球。若菜は慌てて一塁に走り出したが、ボールは4-6-3と転送され、あっという間にスリーアウトチェンジ。ベンチに帰った落合は「アタマ、頭だよ!」と、してやったりの表情だったが、その一方で、「お互いの生活のために、あんなことやめたほうが良かったかな」と同い年の若菜を気遣っていた。

 野茂英雄(近鉄)vs与田剛のスーパールーキー対決となった中日時代の90年の第2戦(平和台)では、チームの後輩・与田が2回に清原に左中間場外への特大弾を浴びると、「与田が打たれて、(賞を)何も貰えないなのなら、野茂にもやっちゃいけない」と0対1の3回2死二塁、左中間に逆転2ランを放ち、兄貴分として見事“仇討ち”をはたしたシーンも印象深い。


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