2位の票数を獲得したのは、同じくNFLのトム・ブレイディ(ペイトリオッツ)。これは当たり前と言えば当たり前で、高校時代に野球をプレーしていたブレイディは捕手としてエクスポズ(現ナショナルズ)から18巡目指名を受けるなど、その野球能力は折り紙付き。その後はアメフトの世界に進み、クォーターバックとしてリーグを代表するプレイヤーとなったが、そのまま野球を続けていたらと考える選手も多かったはずだ。

 そして、ブレイディに続く3位にはラッセル・ウィルソン(シーホークス)、4位にはパトリック・マホームズ(チーフス)と4位まではアメフト勢が独占。日本ではあまり馴染みのないアメフトだが、その高い身体能力はメジャーリーガーも一目置く存在であることが分かる。

 ようやく5位にアメフト以外のアスリートとしてバスケットボール界の“怪物”レブロン・ジェームス(レイカーズ)が登場。今や誰もが認めるメジャーリーグのトッププレイヤーでもあるマイク・トラウト(エンゼルス)も、レブロンに票を投じた一人で「打撃練習をさせてみてよ。それを見てみたいし、守備はセンターだろうね」とコメント。エルビス・アンドラス(レンジャーズ)は「彼が何回ホームランキャッチをしてくれるかは見ものだね」と、トラウトと同様に大きな体にも関わらず、スピードとジャンプ力を兼ね備えるレブロンを外野手として“起用”したい意向を示していた。

 6位タイには、テニスのラファエル・ナダルがランクイン。ナダルの母国スペインでは野球はポピュラーなスポーツではないが、アメリカ人以外のアスリートとして最も多くの票を得た。今年ブレークを果たし、ホームランを量産中のジョシュ・ベル(パイレーツ)は「横から横への動きの幅を考えると、彼は恐らく様になるスイングはするだろうね。練習したら、いいスイングをものにすると思うよ」とバットではないものの、ラケットをスイングするテニスの動きが野球に生かせるだろうと予想した。

 その他でも、やはり目立つのはアメフト勢。アーロン・ロジャース(パッカーズ)、ジュリアン・エデルマン(ペイトリオッツ)、アントニオ・ブラウン(レイダーズ)らがナダルと同じ票数を得ている。

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