選手からも「国内で戦っても強くならない」の声… 日本サッカー界よ、チリ戦惨敗の今こそ再考すべきキリン杯の大胆運用 (3/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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選手からも「国内で戦っても強くならない」の声… 日本サッカー界よ、チリ戦惨敗の今こそ再考すべきキリン杯の大胆運用

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元川悦子dot.
チリ戦で険しい表情を浮かべる久保建英 (c)朝日新聞社

チリ戦で険しい表情を浮かべる久保建英 (c)朝日新聞社

 そこは悩ましいところではあるが、公式戦のない国際Aマッチウィークを活用し、欧州組を中心にチームを編成して南米遠征に赴くといった工夫は考えられる。欧州からの移動なら日本に帰国するのとそう変わらないし、選手たちのフィジカル的負担もそう変わらないだろう。そうやってブラジルやアルゼンチンの強豪、高地のボリビアやペルーなどに遠征できれば、日本代表は新たな戦い方のレッスンを受けることができる。それは極めて貴重な経験だ。そんな大胆なアプローチを模索していってほしいものだ。

 選手個々の南米勢との対戦経験値を上げていくことも重要なテーマだ。チリ戦でA代表初先発を果たし、後半20分に鋭いドリブル突破で相手DF2人をキリキリ舞いさせる決定機を作った久保が自分らしさをある程度出せていたのも、小学生から中学生の貴重な時期を名門・バルセロナで過ごし、南米や欧州のエリート選手と日常的にぶつかり合ってきた経験が大きかったのではないか。

「南米の選手との違いを語ろうと思うなら、日本人として生まれ育ってきた環境まで遡らないといけない。ただ、今からでも、やれることはある。僕自身もベルギーに行って南米の人たちと一緒にプレーする機会が増えて、彼らの勝者のメンタリティを学ばされたし、悪いグラウンドでもテクニックがある。そこはキレイなグラウンドでプレーしている日本人とは違う。多くの選手がそういう経験を積み重ねていくしかないと思います」と冨安が話した通り、今は海外でプレーする日本人選手が数多くいる。そのメリットを最大限生かしながら、個人レベルで南米対策を講じていければ、もう少し局面局面で勝てるようになるだろう。

 チリ戦にしても、先発11人のうち、海外リーグ経験者は久保を含めて6人いたが、A代表になればその数はさらに多くなる。ただ、柴崎や中山のようにクラブの試合にコンスタントに出ていなければ、どうしてもギリギリの勝負で勝ちきれない場面も出てくる。

 


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