中山が1失点目でエリック・プルガルにアッサリと競り負け、エドゥアルド・バルガスに許した4失点目の直前に柴崎が中盤でクリアミスをしてしまったのも、ピッチに立つ機会の少なさゆえだろう。クラブで出番を得て、コンスタントに活躍する選手を増やすことも、苦手な南米勢攻略のポイントになる。そこはチリ戦のピッチに立った海外組には今一度、肝に銘じてもらいたい。

 南米の地で初白星という壮大なテーマをすぐにクリアするのは難しいが、20日の次戦・ウルグアイ戦(ポルトアレグレ)では多少なりとも内容・結果ともに前進を見せなければならない。森保監督と選手たちの真価が今こそ問われる。(文・元川悦子)