久保建英を日本代表でどう生かす? プレースキッカーとしての期待も (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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久保建英を日本代表でどう生かす? プレースキッカーとしての期待も

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河治良幸dot.
所属チームのFC東京で高いパフォーマンスを披露している久保建英 (c)朝日新聞社

所属チームのFC東京で高いパフォーマンスを披露している久保建英 (c)朝日新聞社

 久保の今回の招集に関して森保監督はメンバー発表会見において、同じく10代で初選出のGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)とともに今季Jリーグのパフォーマンスなど実力で勝ち取ったものであることを強調している。もともとU-20W杯のメンバーから外れた時点で、来年の東京五輪を見据えたU-22が主体となるコパ・アメリカのメンバーに入ることは確実視されていたが、純粋なA代表に通常より多い27人構成とはいえ選ばれたことは将来性だけではない現有戦力としての期待も反映されているはずだ。

 基本ポジションとして最も有力と考えられるのはFC東京と同じ右サイドハーフだ。“逆足”である左利きを生かして右サイドに張るポジションからのカットイン、中央に流れてボールに絡むプレー、機を見た左足のクロスなど流れの中で幅広く攻撃に絡む。またFC東京では右サイドバックの室屋成と絡みながら攻撃にバリエーションを加えている。ボールキープで追い越させるプレー、タイミングを見てバックパスからクロス、インサイドに飛び込ませるなど、個の突破力だけではない多彩な引き出しが強みだ。

 カウンターとなれば前方のスペースを生かし、直線的にボールを運んで一気にラストパスやフィニッシュに持ち込むこともできる。昨年から飛躍的に成長しているのはそうした機動力で、ドリブルだけでなくフリーランニングでフィニッシュに関わって行くことも可能だ。森保ジャパンでも縦に早い攻撃がスタンダードに求められるが、現在の久保であれば南野、中島といった加速性能の高い2列目の選手たちにも遅れをとることなく絡んでいけるだろう。

 右サイドのライバルは堂安の他にベルギーで経験を積んでいる伊東純也(ゲンク)がいる。チーム随一ともいえる縦の突破力に加えてインサイドで縦パスを引き出し、ファーストタッチからターンで加速するなど、フィジカル能力の高いディフェンスを相手にする環境で引き出しを増やしており、仮に久保がいない従来の陣容でも、堂安と良い意味での熾烈なポジション争いを繰り広げていたはずだ。そこに久保が加わるのだから、今回の、メンバーで最も熱いポジションと言えるかもしれない。


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