「川田さんの人気を押し上げたきっかけは、彼女の運動音痴ぶりと趣味にあると言えます。バラエティー番組でスキップを披露したところ、あまりにもヘタすぎて放送事故だと話題になりました。交互に足をあげることができず、まるで生まれたての小鹿のようで……。でも彼女自身はウケを狙いたいわけではなく、とにかく一生懸命にスキップをしているつもりなんです。そこがまた面白くて。SNS上でも『何度見ても爆笑できる』『1年分笑った』などの声が挙がっていました。また、川田さんは『あんこ愛』が強すぎることでも有名です。自宅の冷蔵庫には大量のゆであずきの缶を常備していて、多い日は2缶を平らげてしまうこともあると言い、大福はまずあんこを吸い出してから食べるという衝撃の食べ方をテレビ番組で明かしたことも。卵焼きやグラタン、筑前煮にまであんこを入れる彼女独特のレシピには、さすがに賛否両論があがっていましたが、インスタグラムにアップされる川田さんオススメの和菓子は『手土産の参考になる』との声も多いです」(前出の編集者)

 ファッション用語での“抜け感”はバランスのよい隙間を意味するが、新井&川田は本当の意味でちょっと抜けているところがある。だが、その独特の“抜け”がかえって視聴者に「隙間」という安心感を与えているのかもしれない。

 芸能リポーターの川内天子氏は言う。

「局アナに求められるのは信頼性やアナウンス技術、進行力です。一方、フリーアナウンサーに求められるのは圧倒的に『個性』です。こうした状況で、フリーアナはいかに視聴者に親近感を感じてもらえるかが肝になってきます。スキップが下手な川田アナや、カラオケでプロ級の腕前を披露した高橋真麻(37)を見てもわかるとおり、“人間味”をうまく醸し出せれば、視聴者も安心して受け入れるのです。局アナは30歳が転機と言われるとおり、最近はその前後でフリーになる女子アナも増えており、戦国時代を通り過ぎて淘汰の時代に入りつつあります。今年は誰がフリーになって成功を収めるのか、見ものですね」

 成功すれば局アナ時代の何倍、何十倍もの年収になる。チャンスを追い求める女子アナたちの戦いは続きそうだ。(ライター・高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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