「世界一、鉄道写真の撮りやすい国はスイス」 95カ国で撮影した櫻井寛がそう語る理由 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「世界一、鉄道写真の撮りやすい国はスイス」 95カ国で撮影した櫻井寛がそう語る理由

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櫻井寛dot.#アサヒカメラ#鉄道
線路わきに1列に並んで次のSLを撮影中の皆さん。三脚を使用する人はVTR以外ほとんどいないので専有面積は靴裏の大きさのみ。人のカメラの前に飛び出る人もいなければ、罵声が飛び交うこともない(撮影/櫻井寛)

線路わきに1列に並んで次のSLを撮影中の皆さん。三脚を使用する人はVTR以外ほとんどいないので専有面積は靴裏の大きさのみ。人のカメラの前に飛び出る人もいなければ、罵声が飛び交うこともない(撮影/櫻井寛)

 だからといって、スイスの安全基準が低いとは誰も思わないのでは? レーティッシュ鉄道は「氷河急行」や「ベルニナ急行」など日本人観光客にも人気の急行列車が走るスイス東部の私鉄だが、08年に同鉄道の「アルブラ線・ベルニナ線およびその景観」が世界遺産に登録された。

 それから10年を記念して式典と「列車パレード」が行われた。列車パレードとは、レーティッシュ鉄道の歴代名車のパレードというわけだが、一私鉄がこれだけ多くの車両を保存していることに、頭が下がる思いがした。鉄道が愛されている証拠である。また、牧草地に設置された観客席の皆さんのマナーのいいこと。列車が来ると我先に立ち上がって撮影する人がほとんどいないことも、大人の国だなと感心した。

 ところで、日本の撮り鉄は?

◯櫻井寛(さくらい・かん)/1954年、長野県生まれ。鉄道員にあこがれ昭和鉄道高校に入学したが、在学中に鉄道写真にみせられ、日本大学芸術学部写真学科に進む。卒業後、出版社写真部勤務を経て、90年にフォトジャーナリストとして独立。93年、陸路海路のみで88日間世界一周。94年、『鉄道世界夢紀行』で第19回交通図書賞を受賞。著書に『ぞっこん鉄道今昔』(朝日新聞出版)など多数。


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